東京都調査業協会

探偵コラム

第255回:《探偵》出会いの季節は不倫が始まる季節になる

4月は出会いの季節です。会社には新入社員や異動で別の部署からの人が配置されたり、上司や部下がわかります。また、習い事を始める人も多く、新しい環境に身を置く人も多いでしょう。

これまでは不倫の気配がなかったはずなのに、4月の後半になると、様子がおかしい気がする……という事もあるかもしれません。

4月は人の移動が多く、仕事先の担当者が変わり、新しい出会いになるという可能性もあります。そして、人の入れ替えがあると起こるのが歓迎会などの飲み会です。

初めは集団での飲み会。その次に、小規模での飲み会。最終的には個人での飲み会という風に、人の数を減らして何度でも飲み会を開きます。

コロナ禍によって飲み会の習慣がなくなったとはいえ、2024ともなると、昔の習慣も元に戻りつつあり、飲み会を開くことに抵抗がなくなってきています。ただ、コロナ禍に入社したような若手は、飲み会をしたくないという人が多いので、飲み会をするのは基本的には中堅以上の人たちかもしれません。

飲み会に行くと、職場の雰囲気とは、どうしても違う姿をお互いに見せ合うことになります。飲み会の最中でも仕事の話しかしない人がいたとしても、大抵は仕事以外の話もするものです。

職場では業務内容についてだけ話をしたり、いつも忙しそうにしていて不機嫌そうにしていたりしていたのに、飲み会ではパソコンを叩く手はジョッキを持ち、顔を赤らめている。そういったギャップに、心を惹かれる人はいるものです。

そして飲み会は、大人数で行ったとしても、ずっと大人数で話をするものではなく、2~4人ぐらいで会話をするようになります。そこでプライベートの話になれば、親近感を覚えるのも仕方のない事でしょう。

そして、男女のどちらかがその気になってしまえば、酔いの勢いを味方にして、誘いをかけます。男性だけではなく、女性も誘う側です。それができるのが飲み会かもしれません。

飲み会が終わり、帰りの時間になると、二次会に行く人、帰る人、様々です。帰りの方面が同じであれば、それを利用してさらに近づくことができます。

そうやって不倫は始まっていきます。

こういった不倫の始まりを止めるのは難しいでしょう。飲み会のたびに「浮気しちゃだめだからね」と言えるのは、新婚ぐらいで、結婚して10年以上が過ぎれば、言いづらくなります。

もともと浮気をしてはいけない、不倫をしてはいけないというのは、男女ともに知っているからです。

だから、あえてその言葉を言う事で、あなたの事を信用していないと言っているのと同じになってしまうため、言えなくなるのです。

ではどうすればいいのかというと、普段から夜も変化をつけながら共にして、休日には二人だけでデートをしていれば、浮気や不倫への罪悪感が強くなるため、抑制にはつながります。しかしそういったことを、ここ数年していなかった場合、いきなりそういう態度をとると、何があったのかと反対に怪しまれてしまうので気を付ける必要があります。

次にできることと言えば、不倫や浮気をすぐに察知して抗議することです。

4月の歓送迎会や飲み会の話が出たら、全てを疑うぐらいでもいいでしょう。何かあるかもしれないと思っていれば、配偶者のちょっとした行動の変化にも気づきやすくなります。

これは夫の心配をするだけではなく、妻の心配をする必要もあります。

夫の場合は、飲み会だと言っていた日に帰ってきた時の様子を見たり、終電を逃してホテルに泊まったとか、満喫に泊まったという話が出れば、何かあったとして見た方がいいでしょう。さすがに妻の場合は、宿泊をすることはないと思います。男性と女性では、やはり女性の方が危機管理能力が高いためです。

そういった飲み会があった後の行動を監視してみると、以前とは違う行動をとっていたり、何かしら変化があれば浮気や不倫の可能性があるとみていいでしょう。

また、これまで浮気や不倫をしたことがなかったからといって安心してはいけません。世の中には色々な人がいます。どういう人がタイプというのも千差万別です。

元からモテる人であれば、異性からの誘いの対処法を心得ていますが、普段はモテないタイプの方が異性の対処法を知らないので流されてしまいやすいということもあります。

これまでモテてこなかった人が、結婚15年目にして、若い異性から誘われたとなれば、断れるでしょうか? しかもお酒も入っていた場合。

その状態でも断ることができる人であれば、普段の結婚生活からして、とても家庭的な人でしょう。

ちょっとした魔が差したような不倫はよくある話です。
ただ問題なのは、不倫や浮気があったという事だけではありません。それを早期発見できるかどうかが問題です。

一夜限りの間違いだったとしても、職場や趣味の場でしょっちゅう顔を合わせることになれば、意識しない状態を維持できないものです。

飲み屋でたまたま知り合った人に誘われてホテルに行った、というのとはまた違う話です。出会い系サイトで浮気をしたというのとも状況は違います。

職場や趣味の場での浮気や不倫は、リスクが高いという事を知っているのに、それでもホテルに行ってしまったとなれば、継続する関係になる確率があります。一夜を共にしたことをばらしていいのか、と言われて、そのまま関係を続けるという場合もあるでしょう。

いつも顔を合わせる場にいる人との浮気や不倫の場合は、浮気や不倫をしていない側が止めるのが一番です。

これを放置しておくと、不倫関係が長期化し、問題はより複雑になっていきます。それに一夜の過ちではなく、何度も過ちを同じ人で犯している人と一緒に暮らせるのか、という問題もあります。

不倫はできれば、1、2か月の間に発見し、本人に証拠を見せて別れさせるのがベストです。もちろん、初めから夫婦の関係が覚めていて、相手が何か問題を起こさないかというのを待っている状態であれば、もう少し泳がしておいてもいいでしょう。

浮気や不倫の証拠は、確実に言い逃れができないような証拠を必要とします。4月の飲み会後に夫や妻の様子が変わったと感じたなら、まずは探偵に相談をしてみてはいかがでしょうか?きっとお役に立てるはずです。

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