第245回:《探偵》夫婦の間で「浮気しているかも」と思ったら大体はクロ?
どんなに仲のいい夫婦でも、どんなに仲の悪い夫婦でも、相手が浮気をすると気づくものです。もし気づかないのであれば、付き合っていた期間が短い場合だったり、結婚して間もない頃だったりする場合でしょう。
どんなに仲のいい二人とはいえ、赤の他人が共同生活をするにはストレスがかかります。そのストレスを少しでもなくすためには、相手の行動に慣れるしかないのですが、慣れるためには相手のことをよく見る必要が出てきます。
そうやって相手をよく見ながら結婚生活をしていくので、結婚生活が長ければ長いほど、他人ではわからないようなちょっとした変化がわかってしまうというわけです。
ただ両方が同じタイミングで不倫をしている場合は気づかない可能性があります。外での出来事に舞い上がりながらも、家でどうやって平常心を保とうかとするので、今までと全く同じではいられないのですが、お互いに余裕がないため気づけないのです。どちらも自分の不倫がばれないようにという事だけに意識が向いているためです。
また奥さんが妊娠をしているときに、旦那が浮気をするというのはよくある話ですが、あれは奥さんが相手をしてくれなくなるから、という理由ではありません。奥さんが妊娠をして余裕をなくしているので、今なら浮気をしてもバレないだろうという気持ちがあるからです。
ですが、妊娠中の奥さんはおなかの子どもの幸せを考えているので、旦那さんがいつもと違う行動をとっていれば意外と気づきます。そして、妊娠中に浮気をしていると確信すると、そこから夫婦仲がよくなることはほぼないでしょう。
また不倫をして気づかれないタイミングというのは、片方が親の介護をしているときであったり、片方が何か趣味のようなものに没頭しているときです。そういった時は、相手がいつもと違う行動をとっていても、それほど意識を向けていないので見逃してしまいます。
ただ、趣味に没頭している間に、片方が不倫をしたというのが発覚した場合、その夫婦にもよりますが、離婚にはならずお叱りだけで済む可能性はあります。しかし、親の介護をしているときに、片方が不倫をしていた。特に相手の親の介護をしているときに、不倫をしていたとなると、離婚以外の選択肢がなくなってしまいます。
不倫をするならタイミングを見てというわけではないですが、相手がどういう状態の時に不倫をしたのかによって、その後の対応が違ってくるのは当然のことです。
不倫をしてバレない場合もありますが、配偶者が何も言ってこなかったとしても、バレている場合もあります。不倫がバレているのに何も言ってこない場合は、子どもが関わっているか、配偶者がお金をため終える、もしくは仕事が軌道に乗るまで我慢という可能性もあります。
熟年離婚の理由の中にも、過去の不倫が関係していることがあります。不倫をした側にとっては一時の遊びのつもりであっても、それを許せずにずっと恨んだまま過ごすことができるのが女性です。
また、浮気をするのは夫側だけではなく、妻側が浮気をすることもあります。よく女性の浮気は気づかれにくいと言われています。それは旦那さんが日中は家にはおらず、夜に帰ってくるだけだからでしょう。しかし、休日に家にいるのであれば、妻の違和感に気づける人もいます。
では、男性も女性も、不倫をするとなぜ配偶者にばれてしまうのでしょうか?
不倫相手の香水が残っていた、もらったプレゼントを飾っていた、服の趣味が変わった、髪型が変わった、下着が綺麗になったなど物的証拠がある場合は、バレるのは当然ですが、そういうのがなくてもバレるときはバレます。
夫婦で生活をしていると、どうしても男女が一緒に住んでいるという感覚ではなくなり、家族で暮らしているという感覚になっていきます。家族になると、相手から女性として見てもらえなくなったり、男性として見てもらえなくなったりします。中には何年たっても、恋人気分のままで生活をしている人もいますが、そういう人は稀です。
でも人は、何歳になっても自分の年齢は若いころのままです。実年齢が40代になっても50代になっても60代になっても、プライベート時の感覚は20代のまま。そのため、何歳になっても女性として見られたい、男性として見られたいという気持ちがあります。でも配偶者は見てくれない。でも、配偶者じゃない人は見てくれる……そうなると、自分を異性として見てくれる人に心が揺れてしまうのは仕方のないこととも言えます。
ただ、異性として見てくれるからと言って食事デートに行ったり、ホテルに行けば不倫です。既婚者は不倫をしてはいけないという決まりがあるので、それを破ってまで、他人から異性として見てもらいたいのかどうか、という事も考える必要があります。
不倫は基本的には衝動的に行っていることが多いので、そんな風に冷静に考えられるのであれば、不倫はしないと思いますが……。
ただ、異性として見られたいという欲求は、熟年夫婦のどちらも思っている可能性は非常に高いです。それもあって、片方が不倫をしている場合、いつもと違うという事に気づきやすいのかもしれません。ずっと父親や母親の顔しかしていなかったのに、急に男性や女性の顔になっている。恋人同士だった時の雰囲気に戻っている。その理由が自分ではないとしたら、それは……。
他人にはわからない小さな違和感でも、夫婦であれば気づけるというのは、そういうところにもあるのでしょう。
もし夫や妻の様子がいつもと違うと思ったら、本人に直接聞く前に、違和感の正体を少しだけ探ってみて下さい。そして、これは浮気をしているかもと思ったら、深くは詮索せずに探偵に相談しましょう。浮気を疑われていると思っている人と、浮気をしているけど気づかれていないと思っている人では、後者の方が調査もしやすいですし、簡単に証拠を取らせてくれるからです。
夫や妻が浮気をしていることが確定しても、必ずしも離婚しなければいけないわけではありません。それを決めるのは、浮気をしていない側です。自分がどうしたいのかを考えるためにも、事実は証拠とともに手元に置いていた方が揉めなくてすみます。お気軽に探偵事務所に相談してくださいね。
← <探偵コラム目次へ戻る>
東京都調査業協会 苦情相談窓口
〒101-0032 東京都千代田区
岩本町2-6-12 曙ビル402号
TEL:03-3861-2301(代)