第240回:ちゃんと家族の顔を見ていますか?
12月はなぜか忙しく感じる月です。日々に終われ、今年が終わる―と嘆いているだけになっていませんか?
この忙しい時だからこそ、そのすきを狙ってくる人たちがいます。
今も昔も、家族の中で妻が一番家族のことを見ることができています。夫は、家のことをしているつもりになっている人もいますが、基本的には当たり前のレベル以下のことしかしませんし、子どもは社会を知らないので何をすれば大人と認められるのかを知りません。
もちろん、世の中には妻よりも夫の方が常識的で、家のことをしっかりとしている人もいれば、子どもが一番常識的で家のことをしている場合もありますが、やはりそれは少数派です。基本的にはまだまだ、家庭における役割の90%以上を妻が担っているのではないでしょうか。
そうなると、家族が維持できるかどうかは、妻をしている人の手にゆだねられています。
そんな妻が忙しいと感じる12月。家族のチェックが甘くなってしまう時でもありますし、家族に優しくできなくなっている時でもあります。
妻の目が行き届いているうちは、夫も子どもも家にいようとしますが、妻がピリピリしていると、家にいるのが億劫になりがちです。そうした時に、声をかけられてしまうのです。
例えば夫の場合は、同じ家に居場所がないと感じる同性の同僚や上司や部下。初めは気楽に同性同士で飲んでいたはずが、飲み屋で見知らぬ女性だけのグループに声をかけて、そこから合コンのような流れもあり得ます。
また、一人で残業をしていたら、女性社員が近づいてきて飲みに誘われて……ということもあるでしょう。
初めは家族がいるから、という自制心があったとしても、家に帰りたくないという気持ちを理解してくれていて、自分と一緒にいたいと言ってくれる若い女性がいれば、心に隙ができるのは当然です。ちょっとだけ、今回だけ、というふうにハードルがどんどん下がって行き、気が付いた時にはホテルで身体を合わせる関係になっていた、ということもありえるでしょう。
初めての浮気の場合は、家に帰って妻にバレたらとドキドキするものですが、何の関心も持たれなければ、浮気をしても気づかれないものなんだというふうに思ってしまいます。バレていないなら、いいかと思ってしまうのは、誰にでもある感情でしょう。
ただバレていなくても後ろめたい気持ちがあるから、少し家事でもしてみようかと思い妻に話しかけた時、忙しい妻が「余計なことをしないで」というふうに言ってきたとしたら、夫は自分のことを見てくれていないんだなと思うようになりますし、浮気相手は自分のことを異性として見てくれたのにというふうに比較してしまいます。
そして浮気相手が同じ職場内にいる場合は嫌でも顔を合わせることになりますし、職場内にいなくても連絡先を交換していれば、連絡が来ることだってあります。相手にしてくれない妻と、若くて自分を男として見てくれる浮気相手。浮気相手の方を選ぶ気持ちもわかりますよね。しかも、浮気をしても気づかれないのであれば、もう一回だけ自分を甘やかせたいと思う人もいます。
そうやって、何度も誘惑に負け、気が付いた時には不倫にどっぷりはまり、不倫相手にお金も時間も愛情も使うようになっていくのです。そして、それでも不倫が気づかれないのであれば、妻は私に全く興味がないんだなと、妻に対してより冷めた気持ちになっていき、自分が悪いわけではないという考えにさえなるでしょう。
浮気の常習犯は、見つけるのが難しいところがあります。息をするように、他の助成とホテルに行くので、あまり変化がないためです。しかし、初めての浮気、久しぶりの浮気というのは、行動を隠そうと思っても隠せていないもの。本人が隠そうと思えば思うほど、ぼろが出やすくなるのが人の心情です。隠したいと思っている時に、「いつもと何か違う」と言われるだけでも、冷静な自分を取り繕うことができなくなるでしょう。
不倫をしてはいけないという考え方は、男女ともにあるからです。
そしてこれは、夫にだけ当てはまることではありません。妻が忙しくしていると、子どものちょっとした変化にも気づけなくなるのが問題です。娘であれば、援助交際やパパ活、息子であれば出会い系で業者に騙されていたり、ママ活をしていたりすることもあります。それらが犯罪に巻き込まれている、自分が問題を起こしているという感覚がないままに行っている可能性があるので、子どもの場合の方が悪気がない分、しっかりと見極める必要があります。
また、男女間の問題だけではなく、若者を狙った犯罪も横行しています。ダイエット薬、集中力が出る薬とかで粉を買わされていたり、お小遣い稼ぎで犯罪に手を染めている場合もあります。犯罪とまでいわなくても、イジメに加担していたり、イジメの被害を受けていたりする場合もあるでしょう。
子どもの場合は、親が見極めるしかないのですが、これは夫側が見つけるのはとても難しいところがあります。子どもに妻ほど関心を持っていないからです。
忙しいからと言って、子どもが何かを言いたそうにしている時に、「あとにして」という言葉は、この時期は得に言ってはいけない言葉だと思っていなくてはいけません。夫婦の子どもなのだから、夫にも責任はあると言いたくなる気持ちもわかりますが、夫が役に立たないのは知っているはずです。
妻は責任重大な役割を持っているという自覚を持つ必要があります。妻が家族の異変を見逃してしまえば、それぞれが大きな問題を抱えた状態になると言っても過言ではありません。
最近、ちょっと忙しくて、夫や子どもたちのことを見ていなかったと思うなら、今からでも見てみてください。夫や子どもたちはいつもと同じでしょうか?何か違うところはありませんか?
何か違うと思った時は声をかけてみると、ボロを出すかもしれません。明確な証拠がないと、辞めなさそうだと思えば、探偵に相談をしてください。探偵は浮気調査はもちろんのこと、援助交際、パパ活・ママ活、薬の証拠、イジメに至るまで、どれに対しても調べることは可能です。
もし家族が、常識から外れたことをしている場合は、少しでも早く辞めさせてあげてくださいね。
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