第215回:不倫はなるべく早く見つけて対処した方がいい理由
配偶者に不倫をされて、「またか」という風になる人は、それほどいないものです。中には、結婚前から浮気癖があることを知っていて、それを同意の上で結婚をした人もいるかもしれませんが、そういう場合は政治的なものやお金が絡んでいる場合がほとんどでしょう。
一般の結婚には、政治的なものや、お金(相手の家が資産家など)が絡んでいないことが多いので、浮気性だということが分かっていれば、初めから結婚しないことの方が多いかもしれません。初めから浮気のリスクがある人と、わざわざ結婚をするということは、安定した結婚生活を送れないということが分かっている、ということだからです。
しかし、コラムでも何度かお伝えしてきましたが、実際に浮気をしている人の割合は、存外多いものです。つまり浮気をされていても気づいていないものがある、ということなのか、恋人や配偶者が浮気をしていても、見て見ないふりをしているのかはわかりませんが。
恋人時代は浮気をしていなかったとしても、結婚をしてから浮気をすることもあります。浮気は自分から能動的に動いて、出会い系などを使ったり、バーや居酒屋、キャバクラなどのお店に行ってナンパしたりして、相手を見つける場合もありますが、そうではない場合もあります。
一番多いのは、仕事上の付き合いのある人との浮気や、行きつけの店があれば、その店で出会った人、もしくは店員との浮気です。それは初めから浮気をしようと思っているわけではなく、何度か話しているうちに気を許し、身体の関係になっているという流れが多くあります。
「うちの夫(妻)は、モテるタイプじゃないから」
と言って、安心しきっている配偶者は結構いますが、そんな相手とご自身は結婚をしたわけです。結婚をするのにも妥協はあったかもしれませんが、誰でもいいわけではなかったはず。その人の何かに惹かれて結婚をしているということは、他の人もその人を見て「いいな」と思ってもおかしくはありません。
それに人の好みは千差万別です。とくにこれまで、目だってモテていなかった人が、その人のことがドストライクだという異性が現れた場合、どうなるでしょうか。異性からの誘惑になれていないというのもありますし、人から好かれるということに嫌悪感を覚える人は稀です。その好かれているというのが、ただ異性として体や顔が好みでホテルに行きたいというだけのものであれば嫌悪感を抱くことはありますが、恋愛感情であれば話は別です。
始めは、昼食など気軽に行きやすい食事に誘われるだけだったのが、気が付くとホテルにも行くような関係に発展していることもあります。しかも、ホテルの中で愛の言葉をささやかれ続けたり、異性として懸命に求めてきたりすれば、不倫になるとわかっていてものめり込んでしまうでしょう。
食事だけであれば、行く場合もあるかもしれませんが、ホテルにまでついていくということは、多少なりとも家庭内での夫婦の時間に問題があるということです。新婚の時は異性として接していても、何年も連れ添っていたり、子どもができたりすれば家族として接するようになるので、いわゆる恋心のようなものが消えていることがほとんどです。
人は安定を求めている部分もありますが、恋のように刺激も欲しいと思ってしまうもの。家族として接しながらも、夫婦でたまにはデートに出かけて、その後でホテルに行くというようなことをしているのであれば、不倫をしようという気持ちはかなり抑えられますが、そうでない場合は抑えるのは困難です。
結婚をして、子どももいて、十年以上家族をしているのであれば、夫婦だけでデートをしてホテルに行くというようなことをしていないところがほとんどですので、ほとんどの家庭で不倫の可能性はあるということになります。あとは、めぐり合わせだけでしょう。
話しが多少ズレてきましたが、タイトルのように不倫はなるべく早めに対処をしておくべきというのは、事実です。
通常の恋愛であれば、お互いの気持ちが盛り上がったところで恋人になり、お互いを知りながら緩やかな関係になっていくものですが、不倫をしたいと思って始めた不倫ではない限り、相手との関係が一番盛り上がっているから不倫をしているわけではありません。不倫をし始めたばかりのときは、「バレないかな」「こんなことして大丈夫かな」「家族に悪いな」「いつも我慢してるんだから今日ぐらいは良いよね」みたいな状態です。浮気相手に本気になったから、関係を持っているわけではありません。
そのため、早期の段階で不倫をしていることを見つけることができれば、相手は反省の気持ちを持って、元の家族に戻れるように努力をしてくれますし、不倫をされた方も許そうという気持ちになるかもしれません。ですが、放置をしていると、初めは軽い気持ちだった不倫相手に本気になってしまい、恋愛感情を抱いてしまう可能性もあります。不倫をしていて、不倫相手が既婚者に対して恋愛感情を持つことはよくありますが、既婚者側が不倫相手に恋愛感情を抱くのは付き合いがある程度長くなってからがほとんどです。
お互いに恋愛感情を抱いているうちに、自分の居場所は不倫相手がいる場所だと思うようになるかもしれませんし、不倫相手との間に子どもができてしまうこともあります。それを阻止するには、やはり配偶者が浮気をし始めたらすぐに見つけることです。
自分の配偶者が浮気をしているかもしれないと考えるのは嫌かもしれません。ですが、見て見ぬふりをしていると、その間に状況は一層ひどくなっていきます。もし、最近の配偶者の様子がなんだかおかしいと思ったのなら、探偵に相談をして下さい。探偵は浮気調査のプロです。素人ではわからないような証拠を見つけることもできます。
浮気の証拠があれば、あとはあなた次第です。不倫をやめてもらって、一から家庭を作り直すか、不倫をするような相手とは離婚をするのか、それを決めることができます。
相手に不倫をされて一番イヤなパターンは、不倫をしている配偶者の方から、不倫相手と結婚をしたいから別れたいと言われてしまうことです。そうなる前に、探偵に相談をして下さいね。
← <探偵コラム目次へ戻る>
東京都調査業協会 苦情相談窓口
〒101-0032 東京都千代田区
岩本町2-6-12 曙ビル402号
TEL:03-3861-2301(代)