第199回:《探偵》女性が浮気や不倫を繰り返してしまうのは?
浮気や不倫というと、男性がするものというイメージがありませんか?
ですが、不倫調査の依頼は男性が「妻の浮気のことで相談に乗ってほしい」という連絡から始まることもあります。女性も浮気や不倫をするのです。
世の中の男性の多くが浮気や不倫をしているかもしれない、という感覚は、女性だけではなく、むしろ男性の方が強く持っているかもしれません。自身が浮気や不倫をする人であれば、わかると思うのですが、他の人と関係を持つ際に、相手が既婚者かどうかを確認するでしょうか?
自分が独身で、恋人もいないのであれば、真面目な付き合いをしたいと思ったら、相手が未婚で恋人がいないことが条件になるかもしれませんが、自分が独身で恋人がいなくても、真面目な付き合いじゃない場合でも、相手に未婚か恋人がいるかどうかを気にしないかもしれません。
つまり、男女の関係を持つのに、相手が既婚者かどうかということはどうでもいいということです。そのため、浮気癖のある男性の相手もまた、その男性を浮気相手として見ていることも十分にあり得る話です。
「ダブル不倫」という言葉が、大げさに取り上げられることもありますが、ダブル不倫は珍しくも何ともありません。お互いに家庭がありながら、ホテルへ行く関係の人たちも多くいるからです。
ダブル不倫ではない場合が、普通の不倫ということになりますが、この「普通の不倫」とはなんでしょうか?
一般のイメージとしては、既婚者男性と未婚の女性の関係なのかもしれません。ですが、そういった考えは古いと言えます。もちろん、そういう二人がホテルに行くこともありますが、全ての不倫がそういうものだという認識は通用しないということです。
またここ10年ほど、女性の社会進出が一般化され、男性のような感覚を持つ女性が増えてきました。それに対して、男性は年上の女性に憧れる弱弱しいタイプの人も増えています。その結果、既婚女性と未婚男性の不倫も増えてきている状態です。
女性は浮気や不倫をしない。という考えは、すでに古いと思っていても良いでしょう。女性だって浮気や不倫はします。
ただまだ、性的な欲求不満のために不倫をするのは男性の方がやや多いと言えますが、数年後は同等になっている可能性もあるでしょう。
女性は貞淑であるべき、という考え方は男性の方が強いと思いがちですが、女性自身も自分は女性だから貞淑であるべきだと思い込んでいた、という節があります。ですが、女性側もだんだんと、欲に素直になってもいいという感覚が芽生え、自分の欲求をストレートに言葉に出す人も増えてきています。
それでも、男性側の不倫や浮気は一貫して体の関係だけでいいと考えますが、女性側の不倫や浮気は、始まりは身体の関係だけであっても、定期的に会うのであれば食事に行ったり、デートをしたりしたい、という気持ちも芽生えてきます。
女性側が既婚者で、夫だけではなく子どももいるのであれば、食事やデートに行くのは難しいため、メッセージのやり取りだけで恋をしている気持ちになりたいというのが本音でしょう。
女性の方が不倫や浮気をしていても、男性に比べると精神的なつながりも求めてしまうというところがあります。
浮気相手や不倫相手に対して精神的なつながりを持ったとしても、家族に対する愛情が消えるわけではありません。もちろん、家族に対する愛情が消えたから不倫を始めたという場合は別の話ですが、家族が好きでも不倫は別というふうに考えることも女性はできます。
元々女性は、オンオフをつけるのが得意だったり、気持ちの切り替えが得意だったり、同時進行で多くのことをこなすのが得意という性質があります。そのため、家庭も大事にしつつ、不倫相手との時間も大事にすることは可能だということです。
ただし、夫に対しての不満が募り、一緒にいることも耐えられないとなった場合は、あっさりと不倫相手との報に切り替えることもできてしまうので、夫側は妻が不倫をしているのであれば早めの対処が求められます。
女性が男性の不倫に気づくよりも、男性が女性の不倫に気づく方が難しいかもしれません。それは前提が違うからです。女性は男性が浮気をする生き物だという認識が初めからあるため、普段から夫の行動には目を光らせています。夫に対して無関心に見える妻でさえ、夫のちょっとした行動の違いには気づくものです。
ですが、男性の場合は、女性は浮気をしないものだという先入観があるため、ちょっとした違和感を覚えることが少ないというのもあります。仮に違和感を覚えたとしても、「たまたま違うだけだろう」と、自分の感覚を無視してしまうことがあります。そのせいで、夫が妻の行動が怪しいとか、妻が浮気をしているかもしれないと明確に思うようになった時には、ほとんどの場合がクロです。
それに男性は、自分の妻が浮気をしているというのを認めたくない、という気持ちも強くあります。女性は浮気をしないものだという前提があるのに、それでも浮気をしているとなると、自分に欠陥があるからではないのか、という考えに至るからです。その考えを受け入れた上で、それでも妻が浮気をしているのだとしたらやめてほしい、と考えた人が探偵に浮気調査の依頼をしてきます。
実際、浮気調査を依頼された場合、女性から依頼さるのと、男性から依頼をされるのでは、男性からの依頼の時の方が本当に浮気をしていたという確率が高いものです。女性はちょっとしたことで勘違いをするものの、男性は本当に追い詰められた状態で探偵に相談をしてくるからかもしれません。
世の中には、表沙汰になっていない浮気や不倫はごまんとあるでしょう。ですが、男性の浮気調査をして、その結果女性の浮気もばれるケースの方が、まだまだ多いのは確かです。ですが、妻の浮気や不倫を放置しておくと、冷めきった家庭になるだけではなく、夫にとって一番つらい時に捨てられてしまう可能性もあります。
女性も浮気をする。その認識を持って、改めて妻の行動を見てみましょう。もしかしたら、すでに浮気をしているかもしれませんよ。
← <探偵コラム目次へ戻る>
東京都調査業協会 苦情相談窓口
〒101-0032 東京都千代田区
岩本町2-6-12 曙ビル402号
TEL:03-3861-2301(代)