東京都調査業協会

探偵コラム

第198回:《探偵》パパ活と不倫を行う人が減らない理由

世の中では不倫の数も後を絶ちませんが、若い女性を中心にパパ活が増えています。パパ活をしている中には、不倫は嫌だけどパパ活ならと思ってしている人もいるぐらいです。

パパ活と不倫では、何が違うのでしょうか。

若い女性の考え方としては、パパ活は相手からお小遣いをもらって、食事に行く関係というイメージです。確かに初めは食事だけかもしれませんが、ほとんどの男性に下心がありますし、食事だけの関係で終わるはずがありません。

初回は食事だけだったとしても、何回か繰り返しているうちに、お小遣いをもっと上げるからといってホテルに連れ込まれるのが関の山です。そうやっているうちに、食事にも行かなくなり、ホテルオンリーの関係になることもあるでしょう。お腹が空いたと言えば、ホテルの中でも食事ができるので、外で食べる必要もないからです。

ホテルでの行為が目的の人にとって、外での食事の時間は、短縮できるならしたい時間。さっさと快楽だけを得て、妻にバレないうちに家に帰りたいというのが、だいたいの男性に当てはまるのではないでしょうか。ちゃんと外でのデートがしたい、と思う男性は、パパ活をしていながらも、独身だったり、モテないタイプだったりするものです。

それに対して、結婚をしている男性は、お互いの体のことは深く知りたいと思っても、お互いの考え方や心を深く知りたいとは思っていません。深入りをしても、何も良いことはないのですから、当然です。ただ、家庭の中で妻に無視をされていたり、子どもに無視をされている場合は話が変わってきます。身体の関係も欲しいのは当然でしょうが、満たされない寂しい気持ちを、若い子から得たいという思いがあるため、こういった人の場合は既婚者でも、食事やデートをする時間を大事にするかもしれません。

ただ、パパ活は健全で、不倫とは違うという認識が、やや若い女性側の方には多い傾向にはありますが、パパ活も不倫も同じです。不倫をしている場合でも、愛人にお小遣いを渡す人はいます。つまり、若い女性が不倫をしているという言葉の重さをはねのけるために、ライトな感じで「パパ活」と言っているだけといえます。

実際、不倫よりは関係性は薄いのかもしれませんが、パパ活をアルバイトか何かと同列に考えている人もいるようなので、始末が悪いところです。ただ、妻側からすると、不倫ではなくパパ活をしている夫の証拠を見つけた時には、情けないという気持ちが強くなり、夫婦仲は二度と戻らない可能性の方が高いように思います。

それに対して、不倫が減らない理由は、パパ活とはまた別の所にあります。不倫をしている人の理由は様々ありますが、自分の性欲を制御できず他の異性の所へ行ってしまう場合と、結婚をしても男として、女としての自分を捨てられず、異性として見てくれる人の所に行ってしまう場合があります。

自分の性欲を制御できず不倫をしてしまう人の場合は、基本的に不倫癖は治りません。いわゆる、女好き、男好きというもので、そういう性格のため、EDになるなどの障害を持つか、性欲が薄れない限りはなくならないからです。配偶者以外の人とホテルに行くことに対して、罪悪感が薄く、むしろバレないかどうかのスリルまで楽しんでいる場合もあれば、バレても平気と開き直っている場合もあるので、どうしようもありません。

それに対して、結婚をして、お父さん、お母さんになってしまったことが寂しくて、男として、女として見てくれる人の所に行って不倫を行っている場合は、夫婦間での話し合いによっては、元の関係に戻る可能性もあります。もちろん、次の不倫も阻止することができるでしょう。ただ、話し合いをして、お互いにもう異性としては見ることができない、となった場合は、別れることになる可能性もありますが。

不倫といえば、男性がするものというイメージが根強くありますが、ダブル不倫といって、既婚者同士で不倫をしていることもありますし、女性側が既婚者という場合もあります。つまり不倫は、男性だけが行うものではないということです。昔に比べると、女性も不倫をするという認識が強くなってきました。

女性が不倫をする場合は、寂しいとか、辛いとか、そういったマイナスな感情を持った時というのが多いのですが、たまに男性のように性欲を制御できずに行っている人もいます。おそらく、昔からそういう女性もいたのですが、女性はやや神聖化(もしくは隷属化)されているため、そういう部分を見ないようにしていたのかもしれません。

パパ活という名前が定着してきた頃に、新たに出てきた言葉がママ活です。パパ活は収入のある男性と若い女性の関係ですが、ママ活は一定年齢を過ぎた女性と若い男性の関係です。どちらも10歳以上年が離れていることが多いように思います。

パパ活の場合は、男性側が若い女性と一緒にいるためにお小遣いをあげることで、優越感を得ている部分もありますが、ママ活は少し違います。ママ活をしている女性で、若い男性にお小遣いをあげて優越感に浸っている人は、ごく一握りの女社長や女経営者ぐらいでしょう。それ以外の女性のほとんどは、ホストにはまる女性と似たところがあるように思います。

身分不相応のお小遣いをねだられ、渡し、甘い言葉とホテルでの行為に踊らされている場合がほとんどです。お金があるから、男を買ってやるというようなタイプの女性は、男性に比べるとまだまだ少ないでしょう。とはいえ、ホテルに行っている時点で、既婚者女性が行っていれば不倫です。

最近、夫が毎日楽しそうにしている、妻が綺麗になった気がすると感じているなら、夫や妻の行動をよく観察してみてください。下着に無頓着だったのに、綺麗なものを身につけたり、ブランド物を身につけ始めていると怪しいと疑いましょう。

不倫やパパ活、ママ活は、意外と多くの方が行っていますし、一夜限りのものであれば、さらに多くの方が行っています。他の異性の空気を感じたら、それとなく探りを入れ、それから探偵に相談をして下さい。他の異性との関係を放置しておいても、何も良いことはありません。早めに対処するようにしましょう。

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