第180回:《探偵》苦しくてつらい、でも人に相談できない時は
人生、生きていると、時に大きな壁にぶつかることがあります。
始めは小さなほころびであっても、それが慢性化してきて、気が付いた時には取り返しのつかない状況に陥っていることもあるでしょう。
例えば、始めはちょっとしたすれ違いだったとしても、それがきっかけで社内で目を付けられるようになり、イジメられるようになったりということもあるかもしれません。
イジメられるというのは、パワハラなどのハラスメントも含みます。相手が上司だったり、先輩だったり。そういう人から受けるものは、ハラスメント。そして、同僚、同期、他部署の同じ立場、地位的には下の立場の人から受けるものはイジメ。場合によっては、ハラスメントに含まれるかもしれません。
ある女性Aさんは、人とコミュニケーションを取るのが上手く、誰とも仲良くできる人。男性、女性問わず、距離感が近いので、始めは誰とでも楽しく話をしていました。けれど、男性Bのことが好きな女性Cがいて、女性Aと男性Bが仲良くしているのを見て嫉妬をし、「女性Aは男に媚びる女の敵だ」みたいなことをやっかみ半分で同僚に告げたところ、他にも女性Aに対して羨ましいと思っていた女性たちが同調し、気が付いた時には女性Aに対して陰口、嫌がらせをするようになっていた、というのはよく聞く話です。
これとは違って、ハラスメントの場合もありますが、それは説明しなくてもわかると思います。
他にもちょっとしたすれ違いが大ごとに繋がることもあります。
近所付き合いのある街で、始めは仲良くしていたご近所さん。けれどちょっとしたすれ違いで険悪なムードになったり、知らず知らずのうちに相手のプライドを傷つけるようなことを言ってしまい、それをフォローすることができなかった場合、翌日から匿名での嫌がらせが起きるようになった。
それでも表面上は、相変わらず仲が良いふりを続けていて、家族同士の交流もあるけれど、見えないところでの嫌がらせは止まらず、「やめて下さい」と言っても、「私のこと疑うの? ひどい人ね」と傷付いたふりをして話を聞いてくれない。
というようなケースもあります。
こういったすれ違いが起こる場面として、よくあるのは大人の世界だけではなく、子どもの世界でも同じです。
始めは仲が良かったはずなのに、ほんの些細な事がきっかけで、相手から無視をされるようになり、無視をされている状態がクラス全体に広がって、「あいつは無視をしてもいい存在だ」という風潮が出来上がり、気が付いた時には全員が無視をするようになっていたり、ただ無視をしていただけだったのが、エスカレートして校内、校外でさらに精神的な追い打ちをかけたり、肉体的に危害を加えたりということに発展する場合もあります。
ちょっとしたすれ違いで起こることは、イジメだけではありません。
親子関係でも起こることがあります。
親子の場合、身内ということもあって、言葉が知らず知らずのうちに辛辣なものになってしまうこともありますし、これぐらい何も言わなくてもわかるだろうということが、だんだんと会話のない親子になっていくこともあります。
そうした時に、本当は親に愛されたい、親と話したいと思っていた子どもが、そういった状況とはかけ離れた状態に心が折れ、あまりよくない方向へ走ってしまうことがあります。いわゆる、やんちゃな人たちと付き合い始めたり、髪の色を派手にしてみたり。そこまでなら、まだ取り返しはつくのですが、それがエスカレートすると、悪い大人に騙されたり、悪い大人にそそのかされて薬に手を出してしまったりすることも。
親としては薬や危険な大人たちとの付き合いを自分の子どもがしているとは思いたくないので、嘘であってほしい、勘違いであってほしいという気持ちが強く、現実から目をそらしがちです。
ですが、子ども側からすると、本当は親にかまってほしいという気持ちの裏返しなので、わかりやすい痕跡を残していることが多くあります。しかしそれもさらにエスカレートをすると、もう親なんてどうでもいいと心の底から思い始め、今度は痕跡を一切残さないようにしてしまうこともあるでしょう。
ちょっとしたすれ違いで起こることは他にもあります。
これが一番わかりやすいかもしれませんが、夫婦の間におけるすれ違いです。
結婚は、基本的には仲が良いから結婚をするもの。初めから険悪な雰囲気のまま結婚をする人は、そうそういません。もちろん中には、初めから遺産目当てだったり、相手の財力目当てだったり、相手の体目当てだったり、世間体をごまかすためだったり、という夫婦もいますが、全体的に見れば仲が良いから結婚をした、という人が多いはずです。もちろん中には、今の時代でも政略結婚や親が決めた相手と結婚をするしかない、という人も存在はしています。それでも割合的に見れば、恋愛結婚が多いと言えるでしょう。
しかし、仲が良くても、恋人の延長に夫婦が必ずしもあるわけではありません。恋人同士だった時は、完全に男女としてお互いを見ていますが、夫婦になると男女として見るだけではなく、家族として見るようになり、身内になります。
他人であれば許せたことも、身内だからこそ許せないということも発生するということです。
そして、同棲をしていた恋人同士ではない限り、365日顔を突き合わせるということはなかったはず。しかしそれが当たり前になり、すれ違いが起こりやすくなります。
その結果、どちらかが、もしくはお互いが男女の関係になる恋人を他で見つけようとしてしまうこともあるのです。
こういった様々なすれ違いから起こる出来事は、どんなに仲のいい人であっても相談がしづらいことです。
そんな時こそ、探偵の出番。
探偵はお悩み相談室ではありませんし、カウンセラーでもありません。
ですが、人に言えない悩みを抱えた時には、解決の糸口として問題となっているものの確証を押さえてくれる心強い味方です。
探偵イコール浮気調査というイメージがあるかもしれませんが、イジメや薬などに関しても、相談をするとちゃんと応えてくれます。
もし、苦しくてつらい、でも人に相談できない時は探偵に相談をしてみて下さい。悩みを解消できるかもしれませんよ。
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