第158回:《探偵》探偵に相談すると決めたらした方がいい事
悩みごとを抱えて、人は探偵に相談する決意をします。
ただ、探偵に相談をすると決めた時というのは、たいていの場合、状況的にどうしようもなくなった時か、心の余裕がなくなった時というのが多いのが特徴です。
そのため、藁にも縋るつもりで探偵に相談の電話をかけたり、メールをしたりするわけですが、その前に一度深呼吸をしましょう。
切羽詰まった状態の方からの相談も、もちろん探偵は受け慣れていますが、切羽詰まった状態だと色々と上手くいかないこともあります。その状態では、周りがあまり見えていないからです。
探偵に相談をする方が一番に望むのは、やはり状況の改善。つまり、真実を暴くことです。悩んでいることは、本当にそうなのかがわからない。本当にそうなら確証が欲しい。白黒はっきりさせたい。ということ。
ですが、その次に大事なのは、調査料金ではないでしょうか?
心にゆとりがなければ、少々高いと感じても、そのまま契約を結んでしまうかもしれません。でも本音は、もう少し安かったらなぁ。と感じている人も多いと思います。
探偵事務所は大手もあれば、個人で経営しているところもあり、実は調査料金は探偵事務所によってばらつきがあります。高いところには高い理由が、安いところには安い理由があったりもするのですが、料金に幅があるのは確かです。
そして、条件が揃えば、同じ探偵事務所でも、調査料金が安くなることもあります。
では順を追って説明をしていきましょう。
まずは、探偵事務所探しの段階です。
このサイト内でも、何度もお伝えしていますが、悩みを抱えていて、早く解決したい、なるべく人には知られたくない、という気持ちから、よほど嫌いなタイプであったり、うさん臭さを感じなければ探偵事務所1社にしか連絡をしない人がいます。
もちろん、最初の連絡で、一番ベストな探偵事務所に相談を持ち掛けている可能性もありますが、そうではない可能性だってあります。そもそも、探偵事務所に連絡をしたことがない人であれば、1社に連絡をしただけで、探偵とはみんなこういうものという先入観を持ってしまうこともあります。
そこが1番危険なポイントです。
探偵事務所は、それぞれ個性を持っています。得意分野も違えば、相談に乗ってくれる探偵の性格も違うのです。それにさらに言えば、問題を抱えている探偵事務所も少なからず存在しています。
それらを見極めるには、やはり複数の探偵事務所に連絡をするのがベスト。探偵事務所側も、あいみつを取られていて、嫌な顔をするところはありません。もし、嫌な顔をされたのであれば、そこの探偵事務所には相談しなければいいだけの話です。
精神的に追い詰められて、これを解決できるのは探偵しかないと感じることはあるかもしれません。ですが、その「探偵」は、目の前にいる探偵しかいないわけではなく、都内だけでも100人以上の探偵がいます。その中の1人がダメであっても、99人はいいということもあるので、初めは複数の探偵事務所に相談を持ち掛けて、どこと契約をするのかを決めるのが良いでしょう。
とはいえ、何人もの探偵に、同じ話をするのは面倒かもしれませんし、人に知られたくないから相談をしているのに、自分から複数人に話をするのは抵抗があるかもしれません。では、3社に見積もりを取ると考えるのはどうでしょうか?
複数社に相談をするといわれると、固定された数ではないため、なんとなくたくさんの人に話をしなくてはいけないのかと感じ、ハードルが上がるかもしれません。けれど、3社と言われると、3人の探偵に相談するだけなので、少しハードルが下がりませんか?
あいみつを取るのも3社あれば、それぞれの違いを見ることができると思います。探偵事務所の中には、届出をだしていない(出すことができない)、悪徳探偵社というものも存在しています。ですが、探偵に相談を1度もしたことのない人であれば、そこが普通の探偵事務所なのか、それとも悪徳探偵社と言われるところなのかの見分けがつきづらい可能性があります。
けれど、3社であいみつを取っていれば、その中の1社が悪徳探偵社だったとしても、他の2社と比べると、何か不自然だということに気づける可能性が高くなります。
もしくは割合が、2社が不自然で1社だけまともということもあるかもしれません。ですが、3社にあいみつをとって、3社とも悪徳探偵社に巡り合うということは、ほとんどないと思います。
また、あいみつを取った3社が、まともな探偵事務所だったとしても、相談を聞いてくれた探偵の雰囲気や調査料金が全く同じということはありません。もちろん、大手探偵社で3つの支社に行ったのであれば調査料金は統一されている可能性はあります。ただ、そこに勤めている探偵は同じではないので、やはり違いを見ることはできるでしょう。
ただもし、3社にあいみつを取ってみて、どの探偵社もいまいちだったと思ったのであれば、無理にその3社から選ぶ必要はありません。納得のいく探偵社が見つかるまで、探すというのも一つの手ですし、他の探偵社も見てみたけれど、やはり最初の探偵事務所が良かったと思ったのであれば、戻ればいいだけです。
探偵社の選定の他にも調査料金を安くする方法があります。
それは、相談をする前に、どれだけの情報を手に入れられるかです。
例えば、浮気調査の場合、浮気をしているのは水曜日のノー残業デーだというように曜日がわかっている場合と、曜日がわからない場合だと、曜日がわかっている方が調査料金は安くなります。
なぜなら、いつ尾行をすればいいかがわかるからです。
曜日がわかっていなければ、浮気をしていない日も尾行をすることになり、尾行の料金がかかってしまいます。
他にも、相手の女性の特徴を知っている、どの付近で浮気をしている、どういう関係の人と浮気をしている、など知っていることがあればあるほど、浮気調査もしやすくなるため、単純にコストが下がります。
あまりご自身で調べすぎて、対象者に調べられていると感づかれるのは良くありませんが、多少は情報があった方が、調査料金が安くなるかもしれないということは、覚えておいた方が良いでしょう。
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