第65回:《探偵》探偵が世の中に必要とされているわけ
一般的には、何をしているのかがよくわからない「探偵業」。ですが歴史を見ると、結構昔から存在しているのがわかります。
昔と今では探偵の役割も段々と変わってきましたが、探偵がどういった行動をしているのかの詳細は、昔も今も公にはしていません。
それは、探偵という職業が扱っている案件が、非公開のものだからだと言えます。
そんな探偵が、形を少し筒変えながらも、その職業がなくならないのは必要としている人が、多く存在しているからです。
探偵は警察の様に、手帳をかざすだけで情報を得られるような力もなければ、裁判所で戦う弁護士のような特権もありません。
だから探偵がしていることは、一般の人でも簡単にできるのではないかと、気軽に思ってしまう人もいるわけです。
もしこの世に探偵がいなかった場合、どういった状況になりうるのかを少しだけ想像してみましょう。
旦那が浮気をしている気がしている奥様。
確かな証拠があるわけではないけれど、十中八九浮気をしていると感じています。
ではこの奥様は、どういった行動を取るでしょうか?
1、旦那に「浮気しているでしょ?」と問い詰める
2、どんな相手と浮気しているのかを自分で探りに行く
3、裁判を起こして離婚をする
4、見て見ぬふりをする
というような行動が予想されます。
1を選んだ場合、正直者の旦那であれば「すまん」と言って二度と浮気はしないと誓ってくれるでしょう。
ですが、隠し通したい旦那であれば、「どこに証拠があるんだよ?」と言ってきたり、「浮気なんてしてないのに言いがかりだ、傷ついた!」と言って、反対に訴えてくる人もいるでしょう。
何の証拠もなければ、ほとんどの旦那は浮気を認めない人の方が多いと言えます。
では、2を選んだ場合はどうでしょうか?
旦那のスマホを見たり、後をつけたりして、デート現場を抑えようとしますが、奥様の場合は旦那からすれば知っている人なので、大勢人がいる場所でも見つけられる可能性が非常に高いと言えます。
後をつけているのがばれれば、浮気相手との泥沼のようなドラマが始まるかもしれませんし、したたかな旦那であれば、現場を見られてもうまく言い訳を言うかもしれません。
また、尾行がたまたまうまくいき写真を撮ろうとしても、普通の奥様はスマホで写真を撮ろうとします。ですが、スマホではある程度近づかなければ、本人かどうかがわかりづらい写真になってしまったり、フラッシュを消して写真を撮ると暗くて誰が映っているのかもわかりづらい写真になったりということもあり、証拠としては弱いものになってしまうでしょう。
次に3を選んだ場合は、弁護士を雇っているので素人が一人で戦うよりは、ましな気がしますよね。
ですが弁護士は、奥様のために浮気の証拠を探してきたりはしません。奥様が提示してくれる証拠をもとに、裁判所で相手の弁護士と戦うだけです。
つまり、しっかりとした浮気の証拠がなければ、どんなに腕のいい弁護士であっても、浮気の証拠がない=浮気はしていないという結果になってしまう可能性が非常に高いというわけです。
旦那の浮気を立証することができなければ、離婚をすることができたとしても、慰謝料を取ることができず、旦那は浮気相手とそのまま仲良く暮らすという結末を迎える……可能性も。
最後の4を選んだ場合は、表面上は仲のいい夫婦でいられるでしょう。ですが、いつか旦那の心が完全に浮気相手の方にいってしまった場合、何かしらの理由をつけて離婚をし、慰謝料も払わずに別れてしまうという可能性もあります。
ですが、ここに探偵が存在していたらどうでしょうか?
1も2も3も4も、結局は確かな証拠と言えるものがなかったため、何も悪いことをしていない奥様が損をする結果になっています。
奥様が旦那の行動が怪しいと思った時に、探偵に相談をしていれば、探偵が奥様の代わりに確実な証拠をつかんできてくれます。
探偵は尾行にもたけているため、旦那と浮気相手の女性の写真を撮った後も、二人に気づかれずにすみますし、素人がスマホで撮るようなものではなく、どんな場所で二人がどんな距離感で親しくしているのかを、周りが暗くてもはっきりくっきりとした証拠写真を撮ってきてくれます。
完璧な証拠としてのものがあれば、腕利きの弁護士を雇えなかったとしても、奥様側の言い分が通る可能性がとても高いでしょう。
旦那に慰謝料を請求すれば、探偵への費用が少しかかったとしても、問題はないはずです。探偵への費用分、慰謝料が減るのが嫌な人は、慰謝料に初めから探偵への費用を上乗せすると言う手もあります。
この他にも、信用調査も同じです。
もし探偵がいなければ、「この人、どんな人なんだろう、怪しいな」と思った時に、自分で調べるか、誰かと一緒に調べなければいけません。
浮気調査の時にも話しましたが、一般の人は尾行に慣れている人はほとんどいませんので、かなり高い確率で、対象者に「何か調べられている」と悟られるでしょう。
信用調査をしたがゆえに、相手からの信用を失ってしまったというのでは、意味がありません。
だからと言って、怪しい人物を全く調べもせずに、そのままにしておくのは危険です。
でも、探偵がいれば、そんなことで悩む必要もありません。探偵は依頼人の代わりに、依頼人が知りたいと思っていることを丁寧に調べ上げてくれます。
しかも対象者に、依頼人が対象者のことを疑っていると気づかせることもなく行動してくれるので、依頼人は安心して探偵にお願いすることができるというわけです。
また、探偵事務所にも、たまに依頼が入る内容が行方調査。
行方調査も専門的な技術や人脈が必要のため、一般の人が行うのには限界があり、見つけられない可能性があります。
探偵がいない世界になってしまうと、困ってしまう依頼人がたくさんいることが伝わったでしょうか?
時代とともになくなる職種もありますが、探偵は柔軟性があるため、これからの時代も存在し続けると思います。
最近は、いじめやストーカーなどの依頼も増えてきています。あなたも、「困ったな」ということがあれば、信頼できる探偵社に相談してみてくださいね。
きっと役になってくれますよ。
← <探偵コラム目次へ戻る>
東京都調査業協会 苦情相談窓口
〒101-0032 東京都千代田区
岩本町2-6-12 曙ビル402号
TEL:03-3861-2301(代)