確かに探偵に依頼をするのに、洋服を1枚買うぐらいのお金ではできませんし、飲み屋に行くのを1回我慢するぐらいのお金でもできません。
ですが、本当に探偵に依頼をすると、高くつくのでしょうか?
一般の人は探偵社がどういうものなのかがわからないため(知らない)、金額を比較するものを間違えているだけということも考えられます。
まず、探偵への依頼は娯楽のカテゴリーには含まれないので、先ほど出たような「洋服を買う」とか「飲みに行く」ということとは比較することができません。
他にも「遊園地に遊びに行く」「映画館に行く」「パチンコに行く」「競馬をしに行く」「野球を見に行く」「オリンピックを見に行く」というのも同じです。
ただ「オリンピック2020」のチケット販売がされていた時に、高額の金額が出ていましたが、それでも購入した人もいます。オリンピックのチケットで一番高かったのは、開会式で1人30万円でした。
娯楽のカテゴリーの中に入っているものとしては、かなり高額ですね。
(ギャンブラーな人であれば、娯楽のカテゴリーでも30万円以上使っている人もいるとは思いますが)
では「探偵に依頼をする」というのはどういったカテゴリーの中に入ると思いますか?
大雑把に言うと生活に関係することではないでしょうか。
例えば浮気調査。
これは放置していれば家庭が崩壊してしまう可能性もありますし、浮気されている方に精神的苦痛を与えられてしまうものです。
またもしかすると、浮気相手との間に子どもができてしまい、一生消えない深い傷を負わされてしまうかもしれません。
信用調査の場合ですと、もし探偵にその人物のことを調べてもらわなかったために、実は反社会勢力の人だったということにも気づけず、気づいたときには手遅れという可能性もあります。
そんな人が社内に入り込んでいれば、会社は大ダメージを受けますし、自分の娘、息子の結婚相手だった場合は、大きな事件に巻き込まれてしまうかもしれません。
次に人探しの場合は、探偵に依頼をしなかったばっかりに、家出人を見つけることができず、家族の1人を失うことに……という可能性もあります。
失くさなかったとしても、危険な事件に巻き込まれてしまったり、けがをしてしまうという可能性も考えられます。
また、探す方法が他にもあったのに、何もしなかったという後悔が、自分の中に残ってしまうかもしれません。
見守り調査の場合(これは子どもがいじめにあっているかどうかなどを調べるための調査です)、もし子どもが、いじめに遭っている場合は、その証拠を探偵が取ってきたり、いじめている子を特定したり、そもそもいじめには遭っていなかったなどを知ることができます。
学校側に任せているだけだったり、自分の子どもに聞くだけでは、わからない真実が明るみになることもあります。
もし依頼をしなかったことで、ご自身の子どもが追い詰められたり、不登校になってしまったり、反対に濡れ衣を着せられて訴えられたり……という可能性も。
それぞれの調査のことを考えると、比べるとしたら、精神科でかかる費用だったり、病院でかかる費用だったり、弁護士にかかる費用だったり、慰謝料だったり、ではないでしょうか。
どれほどの被害を受けたかによって、その金額は変わってきますが、精神科にかかることになったとすると、保険適用の所であれば、初診は2500円、2回目以降は1500円になりますが、2、3回通って治るのであれば、そもそも通わない人がほとんどです。
通うとすれば1年2年、それ以上が普通でしょう。
週1回通うとすれば年にかかる費用は、72000円。この金額に薬代が加算されます。
また、保険適用外であれば、1回の診断が10000円ぐらいになるところがほとんどです。そうなると、年間48万円。
セラピストの所に通う場合は、個人で営業をしているため、1回の診断の平均は10000~20000円ですが、人によっては、もっと高額の金額を請求してくる場合もあります。
1回の診療が10000円であれば年間48万円ですが、1回の診療が20000円の所に通うと年間96万円です。
次に、病院の場合を見てみましょう。
外科手術が必要で1週間入院した場合、手術費が10万円、入院費が1日15000円だとすると、合計で20万5千円ほどかかります。
もちろん、手術費が10万円もかからない治療の場合もありますし、場合によってはそれ以上かかったり、リハビリが必要で1ヶ月の入院が必要になる可能性もあります。
入院費は、特別室や個室を希望しなければ、平均は15000円です。1ヶ月の入院になると、45万円が必要になってきます。
続いて弁護士を雇った場合の費用も見ていきましょう。
探偵に証拠をそろえてもらってから弁護士に依頼するという場合もありますが、何も準備をしていない状態で相手が弁護士を立てて訴えてくるという可能性もあります。
世の中は正しいことをしている者が、悪いことをしている者を訴えるというだけではなく、頭の回転が速い悪いことをしている者が、正しいことをしている者を訴えるということも往々にしてあるのです。
頭の回転が悪くても、思い込みが激しい人から訴えられるという可能性もあります。
そのため、こちらは被害者側だから、訴えられることはないということはありません。
また、弁護士を立てて訴えられた場合、必ずしもこちら側も弁護士を立てなければいけないということはありません。
ただ、こっちは悪いことをしていないんだから弁護士を立てる必要はない、というだけで戦える案件もありますが、弁護士はちょっとした言葉尻もすべて反撃材料にしてきますし、心理戦にも慣れているので、覚悟を持って挑まないと負けてしまう可能性はあります。
そんな弁護士を雇う費用についてですが、
・相談料(無料のところもあれば1時間1万円のところもあります)
・着手金(法律事務所によってバラバラです)
・成功報酬(訴訟で勝った時に依頼人が得る金額の18%など、何割をもらうというような形を取っているところがほとんどです。訴訟で勝っても、依頼人が相手からお金をもらえない場合は、別途いくらというように法律事務所によって決めています)
・日当(弁護士が遠方に出向いた場合にかかる費用で、これも法律事務所によって金額はバラバラです)
・実費(弁護士が依頼を遂行するのに使った金額です。交通費や誰かに調査を依頼した場合などの費用もここに入ってきます)
この5項目で弁護士費用が決まります。
弁護士業界も探偵業界と同じく、金額設定は事務所の采配で決めているので、この金額が正しい、この金額が間違っているということはありません。
では実際の案件に置き換えて金額を見ていきましょう。
離婚の場合は、
相談料:1万円
着手金:30万円
報酬金(案件を終了させたことに対する基本的なもの):30万円
報酬金(依頼人の思い通りに案件が終了した場合。例えば、離婚成立や離婚不成立など):20万円
報酬金(親権争いをしていた場合に勝ち取った時に出る費用):20万円
報酬金(相手からお金を得られた場合):10%(100万円の慰謝料だったら10万円)
以上がかかる費用の一例です。
上記の場合だと、全部で111万円かかります。
では、いじめ問題の場合はというと、刑事告訴をした場合は、
着手金20~30万円、報酬金が40~60万円で90万円は、みておいたほうがいいでしょう。
ただし、刑事告訴ではなく加害者との示談交渉をした場合は、着手金10~20万円、報奨金10~20万円と、あわせても40万円にしかならないのですが、示談の場合、相手から慰謝料をもらうケースが多く、その金額の20パーセントを弁護士に払うという流れになります。
刑事告訴、示談交渉でもなく、さらに学校や加害者へ損害賠償を要求する場合もあります。
これは民事訴訟になるのですが、この場合はいくらと明記しているのではなく、着手金は民事訴訟を訴えた相手に請求した金額の10パーセント。報酬金は実際に手に入れられた金額の20パーセントというのが、一般的な金額になります。
また、いじめだけではなく、痴漢などの刑事告訴に関する弁護士費用は、大体60~100万円というのが相場です。
それ以外にも様々なトラブルで弁護士に依頼することがあると思いますが、平均して100万円はみておいたほうが安全といえるでしょう。
それでは実際に、探偵に依頼をした場合にかかるおおよその金額を見ていきます。
同じサービスでも、会社によって金額が違うのは他の業種、例えば印刷屋さんでも1000枚プリントアウトをしようとすると会社によって金額が違うように、探偵業界でも同じです。
なので、大体目安として覚えておいてください。
まずは浮気調査。
最終的に支払う金額は、おおよそ50万円前後です。もちろん、探偵社によっては、もっと安いところもあれば、もっと高いところもあります。それでも最低30万円はかかりますし、高くても100万円いくかいかないかぐらいで、抑えることは可能です。
次に、信用調査や素行調査の場合。
こちらは、依頼人が最初に対象者の情報をどこまで知っているのかによって、金額が変動しますが、それでも30万円~50万円ぐらいです。浮気調査よりは金額は低く見積もっていていいでしょう。
次は家出人などの人探し調査の場合。
こちらの場合も信用調査と同じく30万円~50万円です。ただし、人探しの場合、対象者を探偵が見つけられなかった場合は成果報酬を払わなくていいため、10万円程度の出費で収まります。
他の調査と違い、成功したかしていないかが明確にわかる調査です。
いじめなどの見守り調査の場合。
最終的に支払う金額はおおよそ25万円程度です。実際にいじめが発覚し、その後訴訟を起こす場合には、弁護士費用も必要になってきます。
というのが、一般的な調査でかかる探偵への費用です。
もちろん、簡単な調査であれば10万円ぐらいですむものもありますし、長期になったり、複雑な調査になったりすると金額は上がります。
この費用は、高いと思いますか?
では今度は、探偵への費用が50万円として、50万円あったら何ができるのかを考えてみましょう。
先ほど少し出てきた印刷。
例えばチラシを印刷するとしたら、B5サイズだと15万枚発注にかけることができます。
ただ、印刷屋さんも店舗によって金額が大幅に違うので、安いところで平均15万枚だと思っているほうがいいでしょう。
では、娯楽の方にも目を向けてみましょう。探偵に依頼するのとは主旨が違ってはいますが、使う可能性のあるものと比べると50万円の価値がわかってくるかと思います。
例えば家族4人で夏休みに2泊3日の国内旅行だとしたら、ちょっと切り詰めれば2回は行けそうですね。
ハワイなどの海外旅行であれば、1回は行けますね。
物でいうなら超高性能マッサージチェアも、50万円あれば買うことができます。機能がたくさんついているチェアは大きいものが多いので、部屋が狭いとかなり邪魔になってしまいますが……。
他にもブランド物のバッグを購入したり、音楽をしている人は楽器を買ったり、ゴルフをしている人はクラブを買ったりなど、50万円あれば色々なものが買えます。
ですが、探偵に50万円を支払って、気になっていたことの証拠を掴んでもらい、物事が悪い方向へ行くのを阻止できると考えると、この50万円というのは本当に高い金額なのでしょうか?
例えば、家族で自由にお出掛けがしたいからと言って、100万円以上する車を購入する家庭がありますが、この家庭では「100万円」は高いと感じているでしょうか?
これからもたくさん乗るんだし、家族の絆を深められるし、重いものを持ち運ばなくてもいいし、雨の日も気軽に外に出られるし、バスや電車などの運賃を支払わなくていいという、たくさんのメリットがあるため、「高い」とは多少思っても、買って損したとは思わないでしょう。
それは、探偵への依頼でも同じではないでしょうか?
探偵への費用が50万円だとして、「50万円」という金額だけで見れば高いと感じる人も多いでしょうが、支払うことで得られるものも考えてみてほしいと思います。
探偵に依頼をすることで、精神的苦痛がなくなり日々楽しく過ごせるようになった、放置していたら何も悪いことをしていないのに訴えられるという危険を回避できた、子どもが楽しそうな顔で学校に行けるようになった、夫が他の女のためにお金を遣わなくなった、娘が裏社会の人間と結婚せずに済んだ、などなど。
精神的苦痛も社会的苦痛も取り除けるための「50万円」です。この費用は高いでしょうか?
探偵に依頼をせず、誰にも相談することができず、精神的に辛くなってしまったり、そのあげくに詐欺に遭ってしまうということも多々あります。
ネガティブな方向へ一度進んでしまうと、本人の強い気力がないと中々改善の方向へ進むのが難しいものです。さらに、そういう人に付け入ろうとする悪い人間というのは必ず現れます。
詐欺まがいのことをしている人たちの嗅覚は、とても鋭いもので、ちょっとした不幸のかけらを見つけると、ターゲットに認定されて近寄ってくるのです。
だから、自分が正常な判断ができるうちに、探偵に依頼をするというのも1つの手だと考えています。
もちろん、探偵を雇わなくても他の方法で解決できることもあるかもしれません。ただ、これは探偵に依頼した方がよさそうかもと、少しでも感じたら、一度は電話での無料相談をおすすめします。
探偵は詐欺まがいのことをしている人たちと違って、あの手この手で電話してきた人を依頼人にしようとはしません。探偵が思っているのは、苦しい思いをしながら電話をしてきた人が、少しでも楽になれる方法はないのかと考えているだけです。
もし付け込むような電話対応をし、無理やりでも直接面談をしましょうと言ってくる強引な探偵がいれば、まっとうな探偵ではない可能性があるので注意が必要です。
ですが大抵の探偵は、そんなことはしないので安心してください。悪徳探偵と呼ばれる人たちが多くいると、ネット上で書かれていますが、実際にはまっとうな探偵と悪徳探偵では、圧倒的にまっとうな探偵の方が数が多いので、被害に遭うことは少ないと言えます。
では他の費用についても見ていきましょう。
例えば、家族が円満に過ごすためにマンションや一軒家を購入するということを考えたり、今の家では日当たりが悪い・そろそろ家をかえたいから賃貸に引っ越そうとしたとき、引っ越し代だけでも20万円~30万円はかかりますよね。荷物の多い家庭や長距離での引っ越しだと50万円ぐらいかかってしまう可能性も。
もちろん、家を購入したりマンションを購入となると1000万円では買えないほど高くかかります。ローンを組む場合でも、最初に100万円だけは払うという家庭も多くいます。
そう思うと、だんだんと探偵への費用も安く感じてきませんか?
家は一生ものです。ですが、調査も一生ものです。調査をすることで真実を知ることができ、依頼主にとって最善の道を依頼主自身が選ぶことができます。
時に真実を知りたくなかったという依頼人もいらっしゃいますが、知った瞬間に受ける傷は、知らないまま過ごすよりも、依頼人を幸せにすることができると断言します。
世の中には知らないことがたくさんありますが、知っていることが増えると、それだけその人が今後どうやって生きていくのか選択の幅が増え、身の振り方も考えられるし、自分の意志で変えられるものです。
知らないことを知るには、ある程度の覚悟は必要かもしれません。ですが、ご自身のために、ご家族のために、時には強い意志を持つ必要があります。
それが「今」だと思って、探偵に電話をかけてくれることを願います。
「知る」ことで、自分で選択できる未来の数がいくつも増えたと思うようにすると、時が流れるのをただ待つだけの時にはなかった幸せな未来を掴み取ることも可能になることも理解したうえでの電話だと、より一層、自分にとっての幸せな未来を掴み取ることができるはずです。
他にももう少し、50万円の費用についてみていきましょう。
一軒家を持っている人であれば必ず行っているのが修繕。修繕費はどれくらいかかるでしょうか?
修繕する箇所にもよりますが、屋根の修繕や外壁の修繕をするなら100万円ぐらいは必要です。
修繕をする業者も、相場観はあるものの明確な金額は定まっていないので、業者によって価格帯にバラツキがあります。
簡単な修繕だけと考えていても20万円~30万円はかかったりするので、一軒家に住む人も費用がかさんでいます。
マンションの場合も同じです。賃貸の場合は違いますが、購入しているマンションであれば、マンション内で修繕費を毎月集めており、一定の期間が来たら修繕の業者に頼むというのが一般的です。
修繕だけではなく持ち家であれば(マンションも含む)、お風呂のリフォームをしたり、トイレのリフォームをしたりなど、水場のリフォームをすることがあります。
例えばお風呂のリフォームであれば、大体100万円程度。トイレのリフォームなら50万円程度。キッチン回りなら150万円程度かかります。
それぞれ結構費用が掛かりますが、大体これぐらいの金額です。探偵に依頼をしたときにかかる費用と似ていますよね。
挙げられている例を見ていて、「もしかして探偵の費用でも、あれは可能なのかな?」なんて思い始めた人もいるのではないでしょうか?
これまで挙げてきた例は、車、家の購入、修繕などです。そのどれもが、簡単に支払えるものではない金額ですが、皆さんが買ったり行ったりできるのはどうしてでしょうか?
それは、ローンを組んだり、分割払いをしているからですよね。
探偵に支払う費用も10万円ぐらいまでなら、頑張れば一括で支払うことができるかもしれません。
ですが、30万円、40万円、50万円となってくると、たとえ貯金があったとしても、その金額を一気に支払うことに抵抗を覚える人もいるでしょうし、そもそも50万円も貯金がないという人だっているかもしれません。
探偵への費用の支払い方は、探偵社によって違いはありますが、分割払いをOKとしているところもあれば、ローンを組んでの支払いをOKとしているところもありますし、カード払いをOKとしているところもあります。
すべての探偵社が同じというわけではないので、一括払いしか受け付けないというところもあるかもしれませんが、費用を支払うときに「分割払いでもいいですか?」と聞くことに問題はありませんし、恥ずかしいことでもありません。
普段気軽に払うような低額の費用ではないので、当たり前のことです。
分割払いでの50万円なら、ちょっと高い買い物をしたぐらいの気持ちで依頼できそうですよね。
50万円で買えるものは、他にあるでしょうか?
百貨店や家電量販店に行くと、色々出てきそうですよね。
例えば大型テレビであったり、宝飾品であったり、オーダーメイドのスーツであったり、着物も買えますね。
あとは布団だったり、家族全員のベッドの総入れ替えだったり、冷蔵庫・洗濯機・掃除機・エアコンを全て入れ替えることも可能かもしれません。
だんだんと50万円が身近な金額になってきたのではないでしょうか?
また、お子さんがいる方であれば、学費も支払わなくてはいけないですよね。どれくらいの費用がかかったか覚えていますか(子どもが学校に通うのはこれから、という方は知っていますか)?
公立、私立で金額は違ってきますが、公立の場合は大体1年で32万円、私立で153万円です。この金額×6年間ということは、公立は192万円、私立は918万円がかかるということですね。(ただし、すべての公立学校の費用は一律ではないですし、私立学校の費用も一律ではありません。学校によって金額は変わってきます)
何気に通っているように見える小学校でさえ、これだけの費用が掛かっています。
ちなみに中学高校に通う場合にはどれくらい必要なのでしょうか。もちろん中学校・高校によって費用は変わってきますが、平均すると公立であれば250万円、私立であれば600万円だと言われています。
学校で勉強をするだけでこれだけの費用がかさみます。ですが、勉強は子どもだけがするものではないですよね。大人になってからも、語学の勉強をしたり趣味の教室に通ったりすることもあります。
これはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか。
例えば、英語を習得したいと思って通おうとすると、入学金が2万円~3万円、教材費が1万円~2万円です。
授業料は授業のタイプによって金額が変わります。グループレッスンなら2000円~4000円ぐらい、少人数制なら高くても5000円くらい、マンツーマンレッスンになると1万円を超える教室もあります。
ですがこれらは、1回の授業料です。マンツーマンレッスンを週に1回入れて1年間通うと53万円になります。
語学教室でも、探偵社と同じ費用になりましたね。
ちなみに他の習い事だと、陶芸教室だと月謝が約1万円なので年間12万円と教材費、ボイストレーニングも陶芸教室と同じぐらいです。
テニスをしようとすると、ラケットとシューズ、ウェアをそろえるだけで5万円。月謝はやはり月1万円ぐらいになります。
もちろん、どれも上を目指せば、一流のコーチに見てもらうことができるので、金額ももっと上がりますし、逆にコーチはいらないということで社会人チームに参加すれば、もっと安く行うこともできます。
趣味や習い事は、基本的には月1万円というところが多いので、娯楽にそれぐらいの金額なら一般の人でも出せるだろうという金額なのかもしれません。
探偵社や興信所は、よくそこの事務所によって金額が違うということを言われていますが、同じことをしていてもかかる費用が違うのは探偵だけではありません。
これまで例に出したもののほとんどが、その場所によって、その物によって費用が違います。わかりやすい例で言うと、家電量販店のテレビやパソコン、カメラなんかもそうですよね。
最低金額保障といって、一番安く売られている金額まで値下げしますと言っている家電量販店もあります。
それは裏を返せば、そのお店は一番安い金額で売っていないということにもなります。
他の買い物や教室と違って、家電量販店は値切られることを前提に金額をつけていたりするので、もともとは高い金額に設定されていることもあります。
でも、同じお店なのに、A店とB店では値段のつけ方が違っていたとしても、誰も気にしないですよね。他の店ではこの値段で売られていたと知っていても。
もっと身近なところでいえば、スーパーで売られている商品。
Aというスーパーでは100円でトマトが売られていて、Bというスーパーでは120円でトマトが売られている、ということはよくあることです。
でもだからと言って、Bというスーパーでトマトを100円に値切ろうとする人は、ほとんどいません。
Bのスーパーのトマトが高いと思うなら、Aのスーパーに行ってトマトを買えばいいだけだからです。でも、よく見たら、Aのスーパーのトマトの方が小ぶりだったということもあります。
こんな風に、世の中にあるものは、値段があるようでないようなものばかりです。値段が一律で決まっているものを探す方が難しいかもしれません。
交通機関の電車の運賃は一律のように見えますが、例えば東京と大阪。一駅電車に乗ると運賃はいくらでしょうか? 同じJRだったとしても金額は違いますし、私鉄になるとJRとも金額が変わってきます。
バスはというと、これもバス会社によって値段のつけ方はバラバラですし、タクシーも同じです。都心では480円のタクシーがありますが、都心を少し離れると初乗り720円のタクシーが普通に走っています。それでも人は、区別することなくタクシーに乗っています。
では自動販売機で売られている飲み物はどうでしょう?
基本的には定価で売られていますが、いまだに100円自販機は存在しますよね。
本当に値段が変わらないものといえば、どこの支社でもゆうパックの金額は変わりません。ですが、他の運送会社と比べると、同じサイズのものを運んでもらうのに金額は変わってしまいます。
そう考えると、世の中には全く同じ費用で行っている業種というのは、ほぼないのかもしれません。
それなのに、なぜか探偵社によって費用が違うことに対して驚く人がいます。探偵社だけが特別なのではなく、探偵社も他の業種と同じなのにです。
それはやはり、探偵業というのが特殊なくくりの中に入っており、相場観が全く見えていないというところにも問題があるのかもしれません。
最近はネット上で相場を検索すると出てくるようになっているので、ぜひその金額を見て確かめてから、探偵に依頼することをおすすめします。