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    2019-01-09

    一言で「浮気」といっても、どこからが浮気になると思いますか?

     

    もちろん法廷で争う時の証拠として扱うとするなら、浮気相手とホテルに入る(出る)姿の写真は非常に有効なものです。ですが、誰もが初めから法廷で争うことを前提で、相手の浮気の証拠を掴もうなんて思いませんよね。(何度も繰り返し浮気をされている前科のある相手なら別の話ですが)

     

    では、どんな証拠があると「浮気」と思い、相手に浮気の証拠を突き付けて反省させたり、離婚を決意したりするのでしょうか?

     

    もちろん、人それぞれ違いはあるのですが、男女で判断が違うという傾向があります。

     

    男性が妻の浮気を疑っている場合、何をもって妻が浮気をしていると判断するかというと、他の男とホテルに入っていく(出ていく)ところを見る(写真がある)ことです。

     

    基本的に男性はエッチ=浮気という考えを持つ人が多いのが特徴。(最近は女性化している男性も増えているので、一概には言えなくなっていますが)

    そのため、ホテルに入る(出る)写真をお渡しすると、ほとんど離婚という結果になっています。

     

    では、女性の場合はどうでしょう? 男性と同じだと思いますか?

     

    面白いことに、違うんですよね。

     

    もちろん、夫が他の女とホテルに入る(出る)写真をお見せすると、怒ったり悲しんだりしますが、それだけで「即離婚」に踏み出すというのは意外とありません。そこへ至る過程が大事なんです。

     

    例えば、記念日にプレゼントを渡していたり、浮気相手の部屋を一緒に掃除していたり、妻には最近見せなくなったような優しい表情で浮気相手を慰めていたり……。

     

    こういったことを、夫が他の女にしている姿を見ると、妻は夫が浮気相手に本気で心を傾けているんだと思い、離婚という決意をします。中には、夫に幸せな想いをさせたくないから、意地でも別れないという方もいらっしゃいましたが。

     

    つまり、男女の違いをまとめると、男性は妻の身体が自分のものだけではなくなった時に、女性は夫の心が自分のものだけではなくなった時に、相手からの裏切りを特に強く感じる傾向があるということです。

     

    なので男性は相手の身体を支配したくてホテルに誘い、女性は相手の心を支配したくてデートに誘うわけです。面白いですよね。

     

    そして、浮気相手側からすると、既婚者を狙う人は男女の性格を知っている人が多いので、女は既婚者に近づく時、お酒を飲んでホテルに行こうとしますし、男は既婚者に近づく時には相談者としてカフェやバーに連れて行こうとします。

    男女の特性を理解していない人だと、浮気相手にはなれず失恋してしまうため、既婚者を好きになる人は、だんだんと相手の攻略法を覚えていくのだと思います。

     

    ただし既婚者の方が先に他の既婚者に恋をしたり、独身の人を好きになったりした場合は、またちょっと違う始まり方になるようです。

     

    各々の性格によっての違いはあるものの、男性は他に好きな人ができても家族とは別のものだと思っているので、家での変化はあまりありません。(ただし突撃型の男性の場合は、好きな人しか見なくなるため、家の人との関りが薄くなることもあります)

     

    好きな相手と進展して浮気相手になった場合は、心に余裕ができてくるので、浮気相手との情事を重ねる度に、家にも何かしようという考えが生まれ、妻に突然プレゼントを買ってきたり、家族サービスをしたりするようになります。

     

    女性の場合はというと、好きな人ができると心に潤いができてくるので、家にいる時の姿がキラキラしてきます。(ただし、好きな人を取り合うライバルがいる場合は、その時々で気分の変化が激しくなるため、家の中でも突然イライラし始めることもあります)

     

    好きな相手と進展して浮気相手になった場合は、毎日が幸せになってくるため、キラキラしているだけでなく、女性としての身なりがよくなったり、浮気相手の男に染まるため趣味が変わったり、色っぽくなったりもします。

     

    男性よりも女性の方が変化は激しいのですが、なかなか気づかないのが夫というものです。

     

    ここで再び浮気をされた側の立場に戻ってみましょう。

    浮気をされて落ち込まない人はいませんが、許せてしまう浮気があることも事実です。

     

    私たち探偵は、いろんなタイプの夫婦を見てきました。男女の関係は千差万別で、家ごとに関係性が違います。もちろん不倫の形も違います。ただ、典型的なタイプに当てはまっている人がいるため、全てをひとまとめにして表現しているのだと思います。

     

    では、許せてしまう浮気って、どういうものだと思いますか?

     

    自分の結婚相手が、自分以外の人と浮気をしていることは許せない行為ですが、許せないと思うのは、自分が結婚相手のことを好きだからです。中には結婚相手への愛情は既にないものの、自分への裏切りという形で「自分のプライド」を傷つけたため怒っているという方もいます。

     

    後者の場合は、どんな形の浮気であっても行きつく先は「離婚」です。ただ前者の場合は、「話しあい」「放置」という結果もあります。

     

    それは夫(妻)の浮気相手が誠実ではない場合です。

     

    浮気と一言でいっても、色んな形の浮気があります。

    純愛、身体だけの関係、依存、利害関係、金銭目的、遊び、ゲーム…etc

     

    今あげた中で、「話しあい」「放置」で納まるのが、利害関係以降のもの。その中でも特に、遊びやゲーム感覚で浮気をしてくる相手であれば、自分の夫(妻)がより一層哀れに感じてしまうものです。

     

    具体的に言うと、「あいつをオトせるか賭けをしようぜ」という流れで浮気に発展した関係や、「レベルの低い人を図に乗らせるのが好きなタイプ」が浮気相手の場合。これはある意味、甘い誘惑に負けたバカな人です。

     

    愛情が残っている夫(妻)が、そんな浮気をしていたら「離婚」という結末ではなく、「本当にバカな人ね」という気持ちになりませんか?

     

    実際、そういう結果を依頼人に伝えたこともありますし、「離婚」を選ばなかった人もいました。そして、依頼をしてきた時よりも、穏やかな表情で帰っていく姿も見てきました。

     

    ―――

     

    男女によって浮気の仕方が違う、プライドの種類も違う、相手が浮気をしていた時の対処の方法も違う。それでも、いつも誰かは「浮気」をしている。

     

    人間って、本当に面白いものですよね。

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