2025-02-25
第297回:《探偵》探偵に依頼をすることで心の平穏につながることもある
探偵に調査の依頼をしたら、真実が明らかになるだけだと思っていませんか?
確かに調査の依頼をすることで、本当は何があったのかや、どこにいるのか、どういう人物なのかなどがわかります。ですが、調査の依頼をするということは、それだけではありません。精神的な効果もあります。
例えば、探偵に相談をする内容を考えてみましょう。その内容は、誰にでも話せることでしょうか?
人探しの場合は周りの人にも言えるかもしれませんが、それ以外のことは周囲には言えないのではないでしょうか。夫が不倫をしているかもしれない、家族が闇バイトや薬をしているかもしれない、子どもがいじめられているかもしれない、ご近所トラブルに巻き込まれているなど、周りの人に知られたくはないけれど、解決しないと精神的に辛いことというのは存在します。
本当は誰かに言いたい。けれど、話すことで、周りの人がそれを吹聴する可能性もあるから言えない。言えないから苦しい……というふうに、人の心というのはあるものです。
それに、人には言えないのは知られたくないから、というだけではなく、知られることで他の人にも迷惑がかかるからという場合もあります。
何かしらの問題が起きているように見えても、本当は勘違いをしているだけかもしれないという場合もあるからです。それなのに相談と称して話してしまうことで、それが事実ではなかった場合、嘘つきといわれてしまう場合もあります。
だから、人に話したい、話を聞いてほしいという気持ちがあっても、誰にも言えないという欲圧がかかります。
ですが、探偵はそういった内容の相談を受けるのが仕事です。相談者が本当のことを言っていても、大げさに言っていても、嘘を言っていても、相談者に対して感情的な言葉を投げかけることはありません。相談内容に基づいて、どういう調査が必要かを考え、それを相談者に伝えるだけだからです。
探偵はカウンセラーではないので、悩みの寄り添い、聞こえ心地のいい言葉を返すわけではありませんが、伝えられたことを元に調査をします。程よい距離感で、ちゃんと話を聞くため、誰かに話を聞いてほしかったという抑圧された精神も、探偵相手に開放できるというわけです。
もちろん探偵相手ですので、ただ話をするだけの相手ではありません。相談者からはそう見えている現象を客観的に調査をすると、真実はどうなのかというところを調査報告書を通して返してくれるのもポイントです。
また不倫調査や浮気調査というのは、探偵しか取り扱っていないものです。つまり相談できる場所は、探偵事務所しかありません。カウンセラーの所に行けば、不安な気持ちを伝えてはくれますが、真実を確かめてくれるわけではないので、相談者の方にもっと相手にとって居心地のいい場所を作ってあげればいいとか、別れてしまえばいいとか、自分がどうしたいのかを見つめ直した方が良いとか、そういったアドバイスしかしてくれないので、根本的な解決にはつながらないでしょう。
ですが探偵事務所であれば、不倫をしているのか否かの白黒をはっきりとつけてくれます。不倫をしていそうな怪しい日に調査をしてもらい、配偶者がどういう行動を取っているのかのレポートを渡してくれるので、自分が疑っていたことが正しかったのか、勘違いだったのかもわかります。
勘違いだった場合でも、なぜ勘違いをすることになったのかの理由もレポートを見ればわかる場合もあります。例えば、いつも水曜日だけ帰って来るのが遅いので、不倫をしているかもしれないと思っていたものの、実際はゲームセンターに行って遊んでいたり、飲み屋に行って一人でお酒を楽しんでいたり、夜の公園で一人過ごしていたりという場合もあります。
不倫をしていなかったとしても、水曜日に帰って来るのが遅いという事実だけは変わらないので、そこでどう過ごしていたのかを知ることで、趣味の時間として使っていたんだなということが分かったり、あんまり家に帰りたいと思っていないんだなということが分かったりします。
趣味の時間として使いたいだけであればそっとしておけばいいですが、家に帰りたくないという場合は、夫婦仲を良くしたいと相談者側が思っているなら、話し合いの場を設けたり、家が居心地のいい場所になるように工夫をしたりなどの対策をすることができます。
不倫の疑いを持つということは、何かしらの理由があるはずなので、不倫調査をすることで不倫をしているかどうかだけではなく、何をしているのかが見えてくるというのが大きな利点と言えるでしょう。
また不倫調査をしてみて、本当に不倫をしていることもあります。その場合はどうすればいいのかは、不倫調査前に決めておく必要はありません。調査結果を見てからでも決めることができます。
もちろん、調査前に決めておくのもいいのですが、実際に不倫をしている配偶者の姿を見ることで、考え方は簡単に変わることがあるからです。
例えば実際に、不倫調査の依頼をした時点では、もし配偶者が不倫をしていたらどうしたら良いのかを決めていないけれど、ちゃんと知りたいので依頼をしてもいいですかと言ってきた依頼人がいました。ですが、不倫調査の結果、配偶者は不倫をしていることが判明。証拠を見せると、依頼人は気持ちがすとんと落ちたようで、「離婚します」と断言したということがあります。
もちろん、その逆で、依頼前は離婚すると言っていたものの、調査後に配偶者には不倫相手と別れてもらって、家族としてやり直すと言った方もいます。
不倫をしていた場合、どうしたいのかは不倫をしていない側の気持ちが優先されるものです。そして、実際に不倫が黒だと分からないと、どう行動したいのかが分からない人も多いものなので、そこまで全てを決めてからじゃないと探偵に相談は出来ないと身構える必要はありません。
タイトルの話に戻りますが、このように探偵に相談をすることで、事実確認ができるだけではなく、誰にも言えなかった話を人にできるというのと、事実確認をすることで気持ちが定まるという精神的利点もあるということです。
不安な気持ちを抱えたままなのであれば、ぜひ探偵事務所に相談をしてみて下さいね。