2025-01-07
第290回:《探偵》不倫する側の心理も色々。その後の対応も色々。
不倫をする人の心理について考えたことはありますか?
女癖が悪いから、男癖が悪いから不倫をするというだけではありません。もちろん中には、女癖、男癖が悪いから、どんな状況であっても不倫をするという人もいますが、全員が全員そういうわけではないということです。
不倫は、どんな人でもしてしまう可能性があります。
例えば、夫婦仲が冷めている場合。家族という形をとっているものの、一緒にいても会話をほとんどしないという夫婦もいるでしょう。そういった場合、他の異性と知り合うチャンスがあれば、簡単に不倫に陥るものです。
会話のない夫婦の場合、どちらも家に居心地の良さがないので、自分の居場所を与えてくれる存在を欲しているからです。仕事や家事、子育てをしていて常に疲れている状態の大人には、癒しの時間が必要なもの。不倫はしてはいけないものだという認識は、誰しもが持っているので、癒してくれる相手との関係を不倫とは捉えず、仲のいい友だちというふうに自分をごまかしている場合もあるでしょう。
また夫婦の間に会話があったとしても、男女の関係がなくなっていたり、お互いを男女と認識せず、お父さん、お母さんとして認識するようになっている家庭でも不倫をする可能性があります。人は何歳になっても、男として見てほしい、女として見てほしいという気持ちを持っています。
口では、「おじさんだから」「おばさんだから」と予防線を引いている場合でも、実際に男として見られたり、女として見られたりすると、気持ちが昂ってしまうもの。独身時代の自分を思い出し、ついフラフラと相手に言い寄られるがままになってしまうこともあるでしょう。
こういうパターンもあります。普段から適度な会話をしていて、男女の感覚が薄れていてもスキンシップを忘れないような夫婦だったとしても、長い年月を一緒にいる中でケンカをすることはあるものです。心にもないような暴言を吐いたり、すれ違ったりした時に、タイミングよく声をかけてくる異性がいたりすると、不倫をしてしまうケースです。
あとは、結婚する前まではモテていなかった人が、結婚をしたことで安定感を得て急に異性からモテるようになることもあります。結婚後ではなく、人によっては子どもができてからという場合もあるかもしれません。そういう人は、異性に対しての免疫もないですし、配偶者も「あの人がモテるはずがない」と思っているので、軽んじている場合もあるので不倫をしていることに気付かないことがあります。
他にも子育てをしている段階で、子どものことに関してあまり会話ができていなかったり、考え方があっていなかったりする時に、子どものPTAや保護者会で悩み相談をしているうちに意気投合ということもあるでしょう。
このように、どういう夫婦であっても、どちらか、もしくは両方が不倫をする危険性は常にあるという事です。もちろん、例に挙げたこと以外で不倫に繋がるケースもあります。ですが、必ずしも夫婦仲の問題ではない場合もあるので、「うちの夫に限って」「うちの妻に限って」という思い込みは捨てることが大事です。とはいえ、常に浮気をしているかもしれないと疑心暗鬼になる必要もありません。
重要なのは、異変をすぐにキャッチできるかどうかということです。
普段から嘘をつくのが日常的な人ではないかぎり、不倫をし始めてすぐの頃に、不倫前と全く同じ行動を取ることができる人はいないものなので、関心を持って配偶者を見ていれば何かしらを感じることができるでしょう。
結婚前、結婚の時、夫婦になってから、「絶対に浮気はしない」という言葉を言われたとしても、状況次第では誰でもする可能性がある、ということを知っておくだけでも気持ちは楽になるかもしれません。
不倫をする人の心理がわからないと言っていた人も、色んな状況が組み合わされば不倫をしていることもあるという事です。芸能人の不倫を見て、「ありえない」と非難していられるのは、完全に他人事だからでしょう。
では、配偶者が不倫疑いの行動を取った時はどうすればいいのかというと、自分の立場を優位に持っていくためにはやはり証拠が必要です。同じ家に住んでいるので、不倫の証拠を自分で見つけることは出来なくはありませんが、どういうものが有効な証拠になるのかということや、配偶者にバレずに証拠を集めることができずバレてしまう危険性はあります。
そこで役立つのが、やはり探偵です。
とはいえ、探偵が不倫調査に長けているとはわかっていても、不倫疑いの状態で相談をしてもいいのか、もし不倫をしている証拠が出てきた場合に、その後どういう行動を取るのかを決めていなければダメなんじゃないのか、という事で悩む人もいます。
ですが実際は、フワフワした状態でも相談をするというのが正しい選択です。不倫疑いなので、調査をして配偶者が不倫をしている証拠を見つけられないこともあります。配偶者が本当は不倫をしていなかった、という場合もあるからです。その場合、探偵側から何か小言を言われることはありません。勘違いだった、でOKということです。
また不倫の証拠が出てきた場合も、その後とのことを相談前に決めていても決めていなくても、どちらでも問題ありません。探偵は調査をする人であって、裁判をする人ではないからです。相談者が証拠を受け取った後の行動は、どういうものであってもいいということです。
実際、相談をしていた段階では不倫の証拠が出てきたら離婚すると言っていた依頼人がいましたが、不倫の証拠を実際に目で見た時に、この証拠を突きつけて、やっぱり家族としてもう一度やり直すように伝えると言った方もいました。もちろん反対のケースもあります。
自分が本当はどうしたいのかは、案外不倫の証拠を目で見た時に決まるものなのかもしれません。また、離婚裁判をしたいという場合は、探偵事務所から弁護士を紹介できる場合もあるので、気軽に聞いてみてください。
離婚したいのか、ただ別れてほしいだけなのかがわからないなんて、どうしてこんなに考えがまとまらないのというふうに悩まないで下さい。まずは、不倫をしているかどうかの確認をすることで、自然と未来が見えてくるはずです。