2024-10-15

    探偵に依頼をする人は、大抵勇気を振り絞って探偵事務所に連絡をする人がほとんどです。そのため、それまでは探偵業界の事を何も知らないという場合もほとんどです。そのため、探偵が話していることが、理解しづらかったり、他の常識に合わせて考えているために、齟齬が出てきてしまったりすることもあります。

     

    また相談をする側も、通常の精神状態ではないことが多いため、普段では聞き逃さないようなことも聞き逃してしまうこともあるので、探偵が実際にはちゃんと説明をしていたことも聞いておらず、思い込みで判断してしまうこともあります。

     

    このコラムでも何度かお伝えしていますが、正規の探偵事務所との間で一番起こりやすい問題は、途中解約でのトラブルです。

     

    途中解約については、本契約を結ぶ前に必ず探偵側からの説明を口頭でするようにしているのですが、相談者側は、途中解約をする気がないため、探偵が丁寧に伝えていたとしても、話を聞いていないことがあります。

     

    実際、かなり追い詰められた状態で、勇気を振り絞って探偵に相談をしているわけですから、途中解約を考えている人はいないでしょう。もうここしかない、この人に相談をして解決してもらおうという気迫さえある人がほとんどです。

     

    それでも、探偵に相談をし、本契約をしたものの、途中で解約をしたくなる人がいます。一番初めに解約したくなる時期としては、探偵に相談をし終えて、契約をし、家に帰った時です。

     

    自分の中で盛り上がっていた気持ちが落ち着き、冷静になると、「あれ、どうして探偵に相談をしたんだろう。そんなことをしなくても、別に良かったのでは?」と思う人がいます。実際に、そう思って、家に帰ってから探偵に連絡をして、解約を申し込む人もいます。もっと早い段階だと、探偵事務所を出て一人で外を歩いているときに、早まったことをしたと思って、解約の電話をかける人もいます。

     

    探偵に相談をして解約をする人なんて、ほとんどいない、と思うかもしれませんが、一定数います。

     

    それは依頼をしてから、探偵の態度が横柄になったり、適当になったから、という理由ではなく、探偵という未知の存在に依頼をしてしまった事への恐怖心が出てくるからなのかもしれません。

     

    探偵という存在は、やはりまだまだ一般の人からすると、未知の存在です。

     

    小説や映画で、いやというほどそのワードを見ているので、慣れ親しんだ言葉ではあるのですが、現実世界の探偵と普段の生活の中で会うということは少ないでしょう。

     

    依頼をしなくても、普段から探偵と会話をしている人がいるとしたら、探偵事務所が入っているビルにいる人や、探偵事務所がある近くの飲食店かもしれません。そういう人たちであれば、探偵は未知の存在ではなく、現実に存在している人なので、そこまで怖いとは思わないでしょう。

     

    それでも、探偵には守秘義務があるため、近しい人であっても、どんな依頼を受けて、どんな調査をして、どんな結果を出したのかということは基本シークレットです。近しい存在になっていても、探偵業界の事はやはりわからない、という場合がほとんどでしょう。

     

    ですが、契約を交わすと、これまで見えていなかった部分も見えてきます。依頼内容は相談者が知っていますが、それ以外の、契約内容、調査方法、調査結果は、相談者が探偵に最後まで依頼をし続ければ見えてくるものです。

     

    探偵に相談をしたことのある人は、日本だけでもかなりの数の人がいます。ですが、その人たちは、自分たちが何を相談したのかを周りの人に知られたくないので、基本的には探偵の事は何も話しません。そうやって、クローズドの探偵業界が出来上がっているともいえます。

     

    とはいえ、それでも、自分の夫が不倫をしていそうだから、探偵に調査を依頼したのよ、と大声で話す主婦も存在はします。

     

    一昔前とは違い、不倫をするということが、世間の恥だという考え方が和らぎ、不倫をする人は悪いが、不倫をされる側は悪くないと言える人も増えてきたため、そういった現象が起きているのでしょう。

     

    そうなってくると、探偵がどういう話をし、契約をし、調査をし、調査報告書をくれるのか、ということもだんだんとオープンになる日も来るかもしれません。

     

    それでも契約書には守秘義務があるので、基本的には探偵がどんな調査をしているのかは、相談者であっても周りには言えないこともあるのですが。

     

    タイトルの話に戻りましょう。

    探偵と意思の疎通が難しいと感じる理由は、探偵業界の事を何も知らないからというのと、探偵に相談をするときに相談者が通常の精神状態ではないことが多いからということの2点に絞られます。

     

    確かに探偵業界の事を何も知らなければ、探偵が何を言っているのかがわからなかったり、相談者側の理屈が通らないのがなぜなのかがわからなかったりします。

     

    ですが、相談者側が通常の精神状態でいることができれば、どうしてそうなるのかを、何度もその場で探偵に聞くことはできます。

     

    探偵は怖い存在ではありませんし、探偵に相談に行く時に、相談者側が必ず一人でいなかければいけないということもありません。

     

    自分の精神状態が不安定だったり、元々相手が何を言っているのか理解できなくても、適当に合わせてしまうところがある場合は、信頼のおける人をセコンドとして連れて行くのはどうでしょうか。

     

    そうすれば、理解できないことが出てきたときに、セコンドの人が冷静に探偵に聞くことができますし、探偵の見極めもできますし、探偵との相性も見ることができ、良いことしかありません。

     

    一つネックになるのは、相談者が内緒にしたいと思っていることであれば、それがその人にバレてしまうという点だけです。ですが、そこだけ我慢できれば、安心安全に探偵に相談をすることができ、探偵との間に齟齬ができることもなくなるでしょう。

     

    また探偵事務所という看板を背負いながらも、時折偽物が混ざっていることもあるので、そういう時に、信頼できる人と一緒に行くことで、偽物に対する対処もしやすくなります。

     

    自分一人では不安、探偵業界を何も知らないから不安という場合は、ぜひセコンドの事を前向きに考えてみてはいかがでしょうか?

     

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