2023-11-28
第238回:いじめ問題も放置せずに探偵に相談を
いじめ問題は、子どもが通う学校でのいじめをはじめとした、ありとあらゆる場所で起こっています。塾でもいじめはありますし、部活や習い事、近所のコミュニケーションの中、PTAの中、会社の中。場所を取り上げるときりがありません。
しかし、どんな場所でいじめが起こっても辛いことはつらいのですが、その場所から離れられない理由がある場所でいじめが起こる方が、より一層堪えます。簡単には離れられないと思われやすい場所が、学校とPTAです。そのほかの場所は変えようと思えば変えられると、大多数の人が思うのですが、学校とPTAは手続きのこともありますし、公立に通っているなら特に他の場所には行けないと思いがちです。
そのため、どうすることもできず、我慢をしながら通っているうちに精神を壊され、不登校や引きこもりになってしまうケースや、最悪の場合は自殺を図ってしまう場合もあります。
子どものいじめは、親が気づいてあげないといけないことですし、PTAでのママ友からのいじめは夫が気づいてあげないといけないことです。子どもでも大人でも、いじめられている本人が行動を起こすことは不可能に近いという風に思っておく必要があります。
いじめは子どもに限ったものだと思われがちですが、PTAでの女同士の陰険ないじめは、あって当然と思ってもいいぐらいに多発しています。
個人的なつながりのある友人も、PTAでいじめを受けていました。彼女は、子どものために頑張ってPTAの集まりにも積極的に行っていたのですが、パソコン作業が苦手で、チラシを作るのにも時間がかかってしまう人でした。
それを周りを味方に付かせながら、彼女をなじったのです。初めは大したことはなかったかもしれません。ですが、パソコンが苦手だというコンプレックスを的確につき、「どんくさい」「こんなこともできないの?」「それでも一般の社会人と言えるの?」「こんな親を持って子どもが可哀そう」と、言葉はエスカレートしていきました。
彼女はノイローゼ気味になり、自宅で自分の子どもに暴力を振るうようになり、家に引きこもるように。そうなって初めて、夫が妻の異変に気付き、精神科に連れていくということがありました。
この夫は仕事が忙しく、子どものことは妻に任せっきりで、家のことは見ない人だったので、妻がおかしくなってしまったことに気づけなかったのです。
結果、彼女は精神薬を飲まされ、精神病棟に2か月の入院。今は、病院からは出てきていますが、いじめていた奥様が、彼女の住んでいる家の裏に住んでいるため、いまだに家の窓を開けることができない状態のままです。
精神は少し安定してきているので、もう子どもに手を挙げることはなくなりましたが、日中に一人で外出することはできません。周りが明るいと、近所の人に指をさされて嗤われていると感じてしまうからです。
家族であれば、こんな状態にまで陥る前に気づけたはずです。ただ、彼女のお子さんは、彼女に異変があることを、だいぶ前から知っていたとは思いますが、まだ10歳になるかならないかの年齢では、対処はできません。
子ども同士のいじめも問題ですが、大人同士のいじめの方が陰険でずる賢くていやらしさがあります。何が悪いことなのかを理解しているのに、平気で人の弱さに付け込んで追い詰めていきます。
こういったことは、彼女だけではなく、小学校に通う親であれば、誰もが経験をする可能性が高いことです。
そして、妻がPTAでいじめを受けているのであれば、それを助けられるのは他人ではなく、夫です。
妻の異変に気付かない夫は、他に女を作り不倫をしているというところもあるかもしれませんが、仕事だけに集中していて、妻に関心がないという家庭も一定数います。
先ほどの彼女の家庭は、彼女が壊れた後で家族会議が行われ、夫も育児を手伝うようになったそうですが、もう昔の彼女には戻れないので、罪の重さを一生背負って生きていってほしいと思っています。
PTAでのいじめなんて軽いものだろう、と、会社で働いている人からすると思っている人がほとんどではないでしょうか。しかし、会社でいじめられているのであれば、仕事を辞めればいいだけです。本当に壊れてしまうまで通う必要はありませんし、いじめに気づいた誰かが辞めた方がいいと言ってくれるでしょう。
しかし、PTAは違います。
子どもが通っている学校のPTAなので、子どものことを大事に思っている人ほど、PTAからは抜け出せません。自分が抜けると、今度は学校で子どもがいじめられてしまうかもしれませんし、変な噂が立ってしまうかもしれません。
PTAを辞めるということは、言いたくても言えないのが現実です。母親のために、子どもが通っている小学校を移動するというのも、あり得ない話というふうに世間は見るので、PTAは閉鎖的で身動きができない場所なのです。
だから、PTAに入ったときに、自分がいじめられる前に、他の誰かをいじめようとする人もいます。自分がいじめる側になれば、安全だと思っているからでしょう。
いじめている人が、いじめられる側になることはなかなかありません。だから、自分の欠点はなるべく隠して、他人の欠点を指摘するというのが、いじめている側の処世術です。しかし、いじめも内容によっては問題です。いじめが嫌がらせになれば、それは訴えることが可能だからです。
小学校や中学校に通っている子どもがいる人は、子どもがいじめられていないかどうかを気にかけてあげるのは当然ですが、PTAに参加した妻が、帰ってきた後にどうなっているかを夫は気にかけてあげてください。そして何か異変があると思ったら、家族会議を。場合によっては、探偵を雇って、相手の嫌がらせを全部明るみに出すということもできます。自分たちだけでは解決できないのか、できるのかを判断することも大事です。
いじめは個人の問題とはとらえず、家族全体の問題ととらえるようにすると、見えていることも、感じることも、それによっての行動も変わってきますよ。
そして探偵は不倫調査だけではなく、いじめに対しても証拠集めという点においてお手伝いができますので、ぜひ活用をしてみてくださいね。