2023-08-15
第224回:夏の火遊びを放置していると長期の不倫になることもある
夏と言えば開放的なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
それは実際に、1年のうちで身につけている服が薄着になっているというのもあるでしょう。着こんでいる服が薄くなれば、何となく他人との距離も近くなりますし、女性の場合は体型がくっきりとわかるようになり、それがセクシャルなように見えてしまう人もいます。
さらに連日の気温の暑さで、冷静な思考を保つことができず、今まで真面目で通してきた人も、周りの薄着をした異性に対して性的な魅力を感じてしまっても不思議ではありません。
普段はただの仕事仲間としか見ていなかった人を異性として意識してしまう人も多い時期と言えます。とくに男性は女性に対してそういった視線を向けてしまうでしょう。そして、女性というのはそういう視線に敏感です。男性が冷静を装っていても、相手が仕事相手として見ているのか、女性として見ているのか、そしてどこを見ているのかもわかっていることがあります。
今の世の中には、肉食女性や隠れ肉食女性も増えてきています。普段は難攻不落な既婚者の男性も、この時期であれば落としやすいのではと考えている人がいてもおかしくありませんし、実際大勢いるでしょう。
浮気や不倫が始まるきっかけは、男性側が動くことによって始まるものだと思い込んでいませんか?
確かにホテルに誘うのは、男性の方が多いかもしれません。でも、そういう雰囲気に持っていくのは誰なのかと言うと、女性側という場合もあります。さらに最近で言うと、ホテルに誘うのも女性側…ということだってあるでしょう。特に、既婚者の男性と未婚者の女性の場合は、女性の方が動いていることがよくあります。
男性側から動いて不倫を行う場合は、元から浮気性な性質を持つ人でしょう。少しでも行けそうだと感じたらすぐに声をかけ、攻略が難しそうだと思っても、それはそれで燃えるというのが狩猟型で浮気性の男性の特徴です。そのため、こういった男性の場合には、浮気をするなという方が難しいですし、浮気をしてもほとんどの場合隠そうともしていないでしょう。
問題なのは、普段は浮気や不倫とは程遠い人です。
学生の頃に彼女もいて、ちょっと遊んだこともあったという人でも、大人になり結婚をして子どもが生まれれば、多少は身持ちが堅くなります。遊びも経験しているので、改めて遊ぼうとはそれほど思っていませんし、何より不倫をした後の対応の方が面倒だと考えて、仕事中心の日々を過ごしたり、子煩悩になったり、趣味を見つけてそっちに打ち込んだりという風になっていくはずです。
普段の思考能力があれば、不倫をすることもリスクがあるということ理解しているということです。
しかし、夏の暑さは、そのリスクを忘れさせてしまうのです。
人が浮気や不倫をするきっかけになることはいくつかありますが、ストレスが溜まっている時、夫婦の関係がこじれている時、そして夏のように蒸し暑い時です。
リスクを理解するには理性が必要です。そしてその理性を保つには、冷静な判断力が必要です。ですが、「冷静」というのは「冷」という言葉が入っているように、冷たい気持ちがないと持つことができません。夏の暑さは、その「冷さ」を溶かし、人から冷静さと理性を奪ってしまうのです。それがなくなると、人は欲望に忠実になってしまいます。
欲望に忠実になった時に、甘い誘惑があればどうなるでしょうか?
それに抗える人はほとんどいないでしょう。
そして一度欲望に負けてしまうと、2回目以降は簡単に負けるようになります。人の心理として、1回目の過ちには抵抗があっても、2回目以降の過ちにはほとんど抵抗はありません。そしてそれは回数を重ねるごとに過ちへの抵抗がなくなり、人にもよるとは思いますが、10回以上不倫を同じ人と繰り返し行った場合、抵抗は全くなくなっていますし、むしろ不倫をしてもバレないものだと思い込んでしまうようになる可能性も高くなってきます。
始めは欲望に負けた火遊びだったものも、10回も会うとなれば、もうただの火遊びではありません。
男女の関係において、同じ人と10回以上二人きりでホテルに行くとなると、どういう風に相手を思うようになるでしょうか。一緒にホテルに行くのが当たり前の関係。一緒にいるのが当たり前の関係。そんな風に思っても不思議ではありませんよね?
また場合によっては、より親密な不倫関係を築いている可能性もあります。不倫関係で問題なのは、毎回会うのがホテルだけであればまだ浅い関係なのですが、ホテルだけではなくなり、いわゆる健全デートをする関係になると厄介です。
身体の関係だけであれば、不倫と言えどセフレに過ぎないので、そこまで問題はありません。ですが、旅行に行ったり、ホテルには行かずにデートコースを楽しんでいるだけの日もあるとなると問題だということです。特に男性の場合は、身体の接触がなくても、相手と一緒にいたいと思えるということは、かなり心まで不倫相手に傾いているということになります。
そうなった場合に、不倫を放置していると、男性側は配偶者ではなく、不倫相手との将来を考え始め、配偶者に対して離婚を申し出てくるということも考えなければいけません。特に、普段は不倫などしなさそうな人であればあるほど、不倫相手にのめり込んでしまう危険性があります。
普段から浮気を繰り返している人であれば、よほどのことがない限り不倫相手に入れ込むことはありません。配偶者と不倫相手をきっちりと分けているからです。ですが不倫初心者には、家と遊びの線引きが上手くできないために、こういったことが起こりやすくなっています。
夏の火遊びなら仕方がないと、浮気に気づいても放置をしていると、取り戻しのできない状況になっている可能性もあります。もし、最近夫や妻の様子がおかしいと思ったら、二人でデートをしないかと誘ってみてはどうでしょうか?
二人きりの時間を増やすことで、相手が火遊びをしているのか、不倫をしているのか、それともただの勘違いなのかも見えてくるかもしれません。そして少しでも怪しいと思ったら、早めに探偵にご相談くださいね。