2023-03-22

    改めてですが、探偵に相談をするにはどうしなければいけないと思っていますか?

     

    世間一般のイメージで言うと、探偵は何となく昭和臭のする存在というのが、あるかもしれません。トレンチコートを着て、帽子をかぶり、パイプをくわえているようなイメージでしょうか。確かに、そういうような探偵も中にはいますが、全ての探偵の身なりがそうではありません。

     

    ましてや尾行をしている時に、そういった格好をしている探偵は、まずいないでしょう。変な目立ち方をしてしまっては、尾行の難易度が上がりますし、失敗するリスクも高まるからです。

     

    世の中の服装や雰囲気にあわせて、探偵も装いを変えています。

     

    そんなことは当たり前のことなのですが、探偵だけは昭和に引きずられたイメージが強いため、普通の格好をしていると「え?本当に探偵なの?」と思われてしまうこともあります。不思議なものです。

     

    では、話を冒頭に戻しましょう。探偵に相談をする時、どうしなければいけないのでしょうか?

     

    探偵だから固定電話で連絡を取るしか方法がないはず、と思い込んでいませんか?

     

    もちろん、電話での相談も受け付けてはいますが、一番初めはフリーアドレスを使ったメールでの相談で問題ありません。

     

    探偵に相談をするときに、いきなり電話をするってハードルが高くありませんか?

     

    しかも今の時代は、電話しか受け付けていない店舗というのが少なくなってきているので、お客さん側からしてもお店に電話をかける行為がなおさらハードルが高いと感じている人が増えてきています。

     

    そんな中で探偵だけが電話でしか相談を受け付けない、ということはありません。探偵事務所のホームページを見てみると、必ず「無料メール相談」という文言が書かれています。

     

    メールであれば比較的気軽に連絡しやすいのではないでしょうか。

     

    ただ中には、メールは安全だけど、電話は危険だと思っていらっしゃる方もいます。なぜなら、探偵事務所に電話をすると、逆探知をされて居場所を特定されてしまうと思っている人もいます。これは、おそらくテレビドラマで探偵が行っていたのか、それとも警察が誘拐犯に対して行っていたのを見て探偵事務所と混同しているのかのどちらかでしょう。

     

    探偵事務所に電話をしたからといって逆探知されることはありません。探偵事務所に面白半分で電話をかけようとしているのであれば、仮に逆探知をされた場合は居場所が特定されてしまうので下手なことはできませんが、依頼をすること前提で電話をしているのであれば逆探知をされたとしても何の問題もないはずです。

     

    探偵と契約を結ぶときには、ご自身の住所も書くことになるからです。自分の素性を一切明かさずに、探偵に依頼をするということはできません。ただ住所を教えてもらったからといって、探偵がその住所を調べることはありません。嘘の住所を書いた場合は契約が不成立になってしまいます。

     

    探偵は少ない情報でも、正しい情報であればそこから色々と検索をして調べてくるのではないかと思われている方もいますが、探偵も暇ではないので、依頼に関係のないことを自主的に調べたりはしません。依頼人の不利になるようなことも、勝手に調べることはありませんのでご安心ください。

     

    ただし、反社会勢力や犯罪にかかわるようなことを探偵に依頼をしようとしているのかどうかを見極めるために、多少は質問をしたりすることもあります。探偵はあくまで一般の方が、法律の範囲内で知りたいことを調査する場所だからです。犯罪に加担した時点で、探偵も犯罪者になってしまい、探偵事務所を畳まなくてはいけなくなるので、手を貸すことはないということは覚えておきましょう。

     

    では話を進めましょう。

     

    探偵への最初のコンタクトは、電話でもメールでも受け付けています。では、実際に依頼をするために詳しい話をするためには、どうすればいいのでしょうか。

    初めから最後まで、メールだけのやり取り、電話だけのやり取りでは契約は成立しません。お互いに顔を見て相談をする必要があります。

     

    では実際に探偵と対面をして相談をするのでしょうか。その場合は、どこで相談をするのでしょうか。

     

    対面で相談をする場合、探偵事務所を使うことが多いのですが、カフェを使う場合もあります。しかし、人に聞かれたくない話を探偵とするので、実際にはカフェで行う場合は契約を結ぶときだけとか、報告書を渡すときだけとか、それほどはっきりした内容を口に出さない時に使う場合が多いと言えます。

     

    また契約前の相談をしたり、契約をしたりする場所を探偵事務所に選ぶのは、依頼人側のためにもなります。

     

    このコラムでも何度も書いてきましたが、依頼人側も探偵を見極める必要があります。探偵事務所も全てが良識のある探偵事務所であればいいのですが、中には良識のない探偵事務所も存在しています。それを見極めるために、依頼人は1度以上は探偵事務所に足を運び、ホームページ書かれている場所に本当に探偵事務所があるのかどうか、探偵の届出を申請している事務所なのかどうか、事務所内に怪しいところはないかを見極めた方が安全です。

     

    むしろ依頼人側が探偵事務所に行きたいと言っているのに、断ってくる探偵であれば、まず依頼はしない方がいいでしょう。探偵側が事務所でもいいですよと言っているのに、相談者側が「カフェがいい」と言うのは問題ありませんが、見に行った方が安全だとは言えます。

     

    また最近では、ご時世ということもあり、ウェブカメラを使ってリモート相談もできるようになっている探偵事務所も増えました。

     

    リモート相談は、依頼人側も家から出なくていいので、家族が誰もいなくなる時間帯があるのであれば、家で相談をした方が他の誰かに聞かれることもないので安心です。ただ、最初から最後までリモートで行うのは楽かもしれませんが、探偵事務所の安全性の問題を考えれば、契約までに1度は行っておきたいところです。一度行っておけば、後はフルリモートで相談をしたり報告を受けたりするのもいいでしょう。

     

    というように、昭和の頃は、最初は電話、その後は全て依頼人が探偵事務所に行って相談をしたり報告を受けたり、という流れだったものが変わってきています。これからも、時代に合わせて、探偵も変わり続けていくでしょう。

     

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