2022-02-08

    探偵に依頼をする人というのは、どうしても「もうこれ以上どうしようもない」というところまで追い込まれてから、依頼を考える人が多いのが特徴です。

     

    これぐらいなら、まだ何とかなる、これぐらいなら、まだ何とかできる、これぐらいなら……と思っている間に、状況というのは刻一刻と複雑化していきます。ですが、複雑化して行っていたとしても、当人は「まだ大丈夫」と思っている人が多いのもよくあることです。

     

    大丈夫か大丈夫じゃないかは、Aという現象とB(今)という現象を比べて判断しているのですが、すでに問題を抱えている人というのは、今の状況と比べているのがフラットな状況ではないことがあるからです。

     

    例えば、極端な話ではありますが、配偶者が浮気をしていることには気づいていたものの、まだ浮気の段階だから大丈夫と放置し、浮気相手が2人いそうと気づいた時点では、元々浮気をしていたのだから、2人になっても大丈夫。むしろ、愛人が2人になった方が、1人に入れ込むことがなくなるから安心。と考えてしまう人も中にはいます。

     

    不倫案件で、一番問題なのは何だと思いますか?

     

    不倫相手に配偶者が貢いでいることでしょうか、不倫相手が身ごもった時でしょうか、不倫相手が家にまで押しかけてきた時でしょうか、不倫相手が増えた時でしょうか?

     

    もしこの中から、これだと思うと選ぶことができたのなら、それはすでに現状に麻痺している証拠です。

     

    不倫案件で問題なのは、配偶者が不倫をしているということです。不倫をしていることを前提として考えてしまっているため、「配偶者が不倫をしている」だけの状態だと、そこまでひっ迫した問題ではないと思ってしまうのです。

     

    この場合に、比べなければいけないのは、結婚をして不倫をしていない配偶者と比較すべきです。もちろん中には、結婚前から浮気をしており、結婚をした後も浮気相手と続いていて、初めから不倫をしている人も存在はしています。ですが、不倫をしている人全員がそういうわけではありません。

     

    結婚をした直後は、不倫をしていないという人の方が圧倒的に数は多いのです。

    不倫をしていない状態と比較すれば、配偶者に不倫相手がいるかもしれないと思った時点で、緊急事態ということです。とはいえ、これは極端な例です。ただ、ゼロではないので、頭の片隅には置いておいて欲しいところ。

     

    では、どの状態が複雑化していなくて、もうこれ以上どうしようもないという状態ではないかというと、最初の段階です。浮気問題であれば、「あれ? あの人の行動、最近怪しいな。ちょっと見てみよう。やっぱり、行動が不自然だわ。もしかしたら浮気を……?」と思った時が、探偵に相談をするベストタイミングです。

     

    探偵コラムでも何度か書いていますが、浮気問題であれば、放置していても特に深刻化することはないと思っている人が多いような気がします。

    ですが、例え配偶者と不倫相手の関係が長期化しても、関係性にあまり変化が見られなかったとしても、それが問題なわけではありません。

     

    「うちの人、浮気しているかも……」と思っている、当人の精神状態の疲弊具合にも問題があるからです。

     

    「浮気しているかも」と、気づいた初期段階では、何とかしなくては、ちゃんとはっきりさせなくてはと思えますし、その段階で探偵に相談をしたとしても、探偵に対しても冷静な判断をすることができます。

     

    ですが、「浮気しているかも」の状態を長く続けていくと、相談者の心のすり減りが強くなってきているため、心の余裕がなくなっています。それに、何度か「何とかしなくては」と思っているはずなので、誰かに相談しようとしてやめたり、相談しようとしたけれど勇気が持てなくて落ち込んだり、ということも繰り返している可能性もあります。

     

    そうなると、心の疲弊具合もどんどん強くなっていくため、相談者自身の冷静さが失われていくのです。

     

    相談者の冷静さが失われると、どんなことが起きるでしょうか?

     

    火事場のバカ力というようなものが発動されればいいですが、実際は二次被害を受ける確率が高くなります。二次被害とは、ちゃんと相談をする相手を見極めることができず、適当な業者に頼んで、新たなトラブルを引き起こすことだってあるということです。

    まともな探偵事務所に連絡することができたとしても、結果に対して冷静な判断ができず、配偶者に対しての処置を間違えてしまう可能性もあります。

     

    浮気調査をするということは、離婚をするということと考えている人も中に入るのですが、配偶者が浮気をし始めたのが最近だった場合、配偶者は浮気がバレた時に愛人を選ぶのではなく、相談者によりを戻したいと言う可能性があります。

     

    ですが、配偶者と愛人の関係が長かった場合、どんなに浮気だと思って付き合っていたとしても、情のようなものが生まれており、別れても思い出したり、知らないところでこっそり復縁をしていたり、場合によっては浮気をした方から別れを告げられる場合もあります。

     

    今は、浮気や不倫についてだけ話をしていますが、他のことであっても同じです。

     

    問題を抱えているなら、「まだ大丈夫」「これぐらいなら平気」と思うのではなく、気づいた段階ですぐに動いた方が、状況をフラットな状態に戻しやすいということを忘れないようにしましょう。

     

    問題というのは、虫歯と同じなのですが、歯石が溜っているだけなら、多少痛みはありますが、すぐに改善させることはできます。虫歯になっていても、小さな虫歯であれば同じです。ですが、虫歯の進行が進んでしまうと、1日だけの治療では治りませんし、最悪歯を抜かなくてはいけない状況になることもあります。さらに悪化していれば、初めは虫歯が1本だったはずが、両隣にまで感染し、総入れ歯という可能性も。

     

    問題というのは、虫歯と同じです。見つけた時は嫌な気持ちになるかもしれませんが、放置していれば嫌な気持ちはどんどんと強くなっていきますし、痛みも出てきます。

     

    「これぐらいだったら大丈夫」という気持ちを抑えて、問題を見つけたら、すぐに探偵に相談をしてみて下さい。どんな相談であっても、探偵は親身になって話を聞いてくれますよ。

     

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