2020-03-18

    これまで一度も探偵に依頼の相談をしようと思ったこともなかった方が、依頼をするというのは、よほど切羽詰まった時だと思います。

     

    例えば、勢いよく電話をかけてくることが多い相談事は、なんといっても「浮気調査」です。

     

    夫が浮気をしているかもしれない、夫の様子がやっぱりおかしい、妻が浮気をしているかもしれない、妻が浮気をにおわすようなことをし始めた……。

     

    こういう場合でも、若い人であればメディアの影響もあって「探偵?」という言葉が頭をよぎる方もいるかもしれませんが、40代50代の方であれば、すぐには「探偵」という言葉は思い浮かびません。

     

    パートナーの浮気の疑いを持った人が最初に感じるのは、「離婚」です。

     

    パートナーの浮気が許せないから、もし本当に浮気をしているなら離婚しかないと考える人もいれば、パートナーが浮気をしているということは、その相手のことを本気で好きになったので、きっと自分は捨てられて、いつかは離婚をしてほしいと言われるんだと思う人もいます。

     

    もしくは、「離婚」をしたくないので、浮気という事実をどうやって穏便に処理をすればいいのかと悩む人もいるでしょう。

     

    基本的に、「浮気をしているかも」と最初に感じた時点では、多少の余裕を持っている人がほとんど。だんだん「浮気をしているかもしれない」という気持ちが続いていくと、余裕がなくなってきて、私のパートナーは実際のところどうなんだろう!?と焦りの方が強くなっていきます。

     

    そしてその焦りが最高潮に達したとき、

    「そうだ、探偵に相談しよう!」となるのです。

     

    そんな状態で探偵事務所に電話相談をしたり、メール相談をしたりするため、依頼人は「とにかくパートナーは浮気をしているから、その証拠を見つけ出して!」という風になってしまいます。こういった心理状態では、色々と失敗をしてしまう可能性も高くなってしまうというのが、正直なところです。

     

    ただでさえ、探偵に依頼をすると高いというイメージがあるのに、焦った状態で依頼をすると本当に高い依頼料になってしまうことも。そうなると単なるイメージではなく、本当に探偵って高いんだと思うようになるでしょう。

     

    でもこれ。

    探偵に高い料金を請求されているのは、実は依頼人のせいということもあるんです。

     

    それはどういうことでしょうか?

    ここからは、もう少し具体的に説明をしていきますね。

     

    まず最初に余裕がなくなってから探偵に相談をしに行くというのを、なるべく控えるようにしましょう。

    余裕のない状態で相談をすると、どうしても騙されてしまう危険性が高くなります。

     

    ほとんどの探偵は良心的な相談料を心掛けていますが、中には悪徳探偵といわれる業者が混ざっているということは否めません。ただし、事前に悪徳探偵の特徴をネットで検索して調べておけば、それに引っかかることはほぼないでしょう。

     

    通常の探偵も、悪徳探偵と言われている業者を追い出そうとしていますので、その特徴を詳しく書いている記事が多くあります。それなのに、引っかかる人が今現在もいるということは、その特徴を確認していないか、確認していても自分に余裕がないために見極めることが出来ないという状態になっているからです。

     

    探偵に相談をするのが初めてという人であれば、とくに一度深呼吸をして落ち着いてから探偵探しをしてほしいと思います。

     

    悪徳探偵を見極める記事はここでも何度か書いていますが、簡単におさらいをしましょう。

    ・探偵の届出証明書がHPに載っておらず、事務所に行っても見当たらない

    ・探偵との打ち合わせが探偵事務所ではなくカフェ

    ・初めて対面で相談をしに行ったら、契約を急かされた

    ・お金に関する説明がおおざっぱ

    ・こちら側が理解する前に契約の説明が終わる

    ・過去の報告書を見せてくれない

    ・何かとオプションを付けてくる

    ・浮気調査の最初の見積もりの時点で法外な金額になっている

    ・調査方法が「え?それ犯罪じゃないの?」ということを平気で言っている

    ・わかれさせ屋なども併用して行っている

    などです。

     

    一つでも当てはまれば気を付けてください。

     

    次に、悪徳探偵ではないけれど、調査料金が高くなってしまうケースをご紹介します。

     

    自分のパートナーが浮気をしているかもと思った時に、すぐに探偵に相談をしようとする方がいます。

    確かに相談をすると決めたのであれば、すぐに探偵と会いたいと思うかもしれませんが、それだと料金が高くなる可能性があるのです。

     

    どういうことかというと、探偵に相談をする時点で、あなたがどれだけの情報を持っているのかによって、金額が変わってくるからです。

     

    例えば、

    パートナーの浮気相手の名前も住所も関係もわからないし、いつ会っているのかもわからない、という場合と、

    パートナーの浮気相手の住所はわからないものの、名前とパートナーとの関係性は知っているし、大体いつもこの曜日に会っている、という場合、

     

    どちらの方が料金を抑えられると思いますか?

     

    探偵は調査をする人なんだから全部調べてよ。と思うのは、至極当然のことです。ですが、探偵が調査をするにはお金がかかります。

     

    パートナーの浮気相手のことを何も知らず、いつ会っているかも知らない場合でも、探偵はちゃんと調査をして、依頼人が納得するような報告書を出してくれます。

     

    でも、依頼人がある程度の情報を持っている場合だと、探偵がその分調査をしなくてもいいため、調査料金が安くなるのです。

     

    これは、探偵に相談をする時間とは全く比例していません。探偵に対して長時間相談をしたとしても、短時間相談をしても、基本的には料金に反映することはないのですが、調査時間が長くなればなるほど料金はどんどん上がっていくというのが、この業界です。

     

    とはいえ、依頼人の方でパートナーと浮気相手の尾行までして証拠を掴もうとするのは、やり過ぎです。尾行には技術が必要ですし、パートナーは依頼人の顔を知っているので、付けられていることに気付きやすいという欠点があります。

     

    一度尾行していることに気付いたパートナーは、浮気を疑われていると感じ、その後、プロの探偵を雇っても警戒心から浮気相手と会う日を変えたり、そもそも会わないようにしたりすることもあるので注意が必要です。

     

    事前の情報が多少ある方が料金は安くなりますが、ほどほどが大事だということです。

     

    探偵に相談をする時は、ぜひほどほどの情報を持って依頼をしましょうね。

     

    東京都調査業協会

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