2020-01-22

    一昔前まで探偵に依頼をしようと思ったら街の張り紙やポスティングの広告チラシ、電話帳を調べて探偵事務所を探し、実際に電話をかけてみるという人がほとんど。

     

    そのため、探す側から見えている探偵事務所の情報は、ほとんどなく、さらにどんな探偵に依頼をしたらいいかを探そうにも、そう言ったものを本屋や図書館で見つけることさえできませんでした。

     

    昔から本屋や図書館の実用書の欄には稀にではありますが探偵にまつわる本が置かれています。ただそれはUFOやネッシーについて書かれた内容のように嘘くさく、芸能人の裏側や政財界の裏側のようなスキャンダルネタでしかなく、ちゃんと探偵について知っている人がどういった探偵を選んだほうがいいという指南書を見つけ出す方が困難な状態でした。

     

    もしかしたら、中には本当のことが書かれている書籍もあったかもしれませんが、そういったネタ本が多く出回っているため、どれが本当のことで、どれがネタなのかの判断が付きません。

     

    それでも、探偵に関する情報がほとんどなかったので、依頼をしようと思った人は、とりあえず目についた探偵事務所に依頼をしてみようという流れが一般的でした。

     

    では最近はどうかというと、ネットが普及し、ほとんどの世代の人が、PC、タブレット、スマホのいずれか、もしくは複数台を一人の人が持つ時代になりました。

     

    ネット上での書き込みは、書籍のように紙に刷っているわけではないので、印刷代がかからず、とてもお手軽です。だからということもありますが、色々な人たちが好き勝手に色々な事柄について記事やブログを書いているともいえるかもしれません。

     

    昔と違って、情報過多な時代なので、何を信じればいいのかがわからないと思っている人が多いのではないでしょうか?

     

    昔は情報不足だったので、現在と昔の間ぐらいの時代はどこに行ったんだと思ってしまいますが、両極端な世界です。

     

    そんな中で、あなたが探偵に依頼をするとして、「この探偵にしよう」と決める判断基準は何でしょうか?

     

    料金でしょうか?

    それともHPの新しさでしょうか?

    それとも探偵業届出証明書が載っているかどうかでしょうか?

     

    例を三つ上げましたが、三つ目の届出のことを知っている人は、ある程度探偵について調べたことのある方だと思います。ですがそれを知っているだけで、「依頼をしてもいい」と判断するのは早いでしょう。

     

    探偵に依頼をしたいと思う状況を考えれば、一刻も早く依頼をして調査をしてもらい結果を知りたいという人がほとんどだとは思います。ですが、人は冷静さを保てない時ほど、普段起こさないような失敗をしてしまうので気を付けてください。

     

    焦る気持ちはわかりますが、焦っていてもいい結果は出ません。探偵に会うときは深呼吸をして、なるべく冷静な状態で会うことをお勧めします。

     

    探偵における探偵業届出証明書というのは、例えば居酒屋の食品営業許可書と同じです。許可書がない状態での居酒屋の営業は罰せられますが、許可書を出しているからと言って美味しい料理やお酒を出す居酒屋か?と聞かれると、どうでしょう?

     

    確かに必要なものではありますが、それは最低限必要なものであって、ここにしようと決める判断基準としては低いといえます。

     

    では、何で判断すればいいのかというと、まずは探偵に依頼をするときの調査によっての相場価格を知っておくことです。

     

    探偵が調査に入る前には、必ず見積もりを作ってくれます。見積金額を見て、それが高いか安いかの判断ができることと、調査後に出てくる最終的な金額との誤差はどれぐらいなのかを探偵に訊ねられるかどうかが、まず大事なポイントです。

     

    調査料金の出し方というのは、ネットで調べればすぐにいくつもの会社で公開しているので理解することができるかと思います。

     

    探偵社によっては、見積金額の中に実費になる部分が含まれておらず、その分の説明を抜いているところもあります。

     

    そういうところは「選んでいい探偵社」とは言えないので、こちら側が聞かなくても説明してくれるかどうかを判断基準のひとつにしてもいいでしょう。

     

    次に出てきた見積金額を見て、相場に比べて安ければそれでOKというわけではありません。依頼する側が相場金額を伝えて、なぜ安いのかを聞いてみましょう。また反対に高い場合は、「きちんと調べてくれるから高いんだ」と一人で納得せず、こちらも相場金額を伝えて、理由を聞いてみましょう。

     

    ただ見積りを渡してくる探偵は、対人の扱いに慣れている人がほとんどです。相手は「営業マン」だと思って、言いくるめられて自分の判断軸がぶれないようにすることも大事です。

     

    次に判断基準となるのが、探偵事務所の所在地がHPに記載されている場所と同じかどうかです。中にはHPには住所を載せていない探偵事務所もあります。

     

    探偵の見極め方と検索すると、よく出てくるのが「住所の場所に事務所があるかどうか」なのですが、これは本当に大事なことです。

     

    例えば弁護士に相談をしようと思ってHPを検索し、その人と会うときはいつもカフェだった場合、どうでしょうか?何か違和感を覚えませんか?

     

    事務所というのは、緊急事態が起こった時に飛び込める場所でもあります。もちろん、アポイントもなしに飛び込んで来られると、他の依頼人がいる場合があるので嫌煙されますが、依頼する側としてはそういう場所があるというだけで安心できたりしますよね。また、連絡が突然つかなくなった場合も、事務所に行けば話を聞けるという利点があります。

     

    でも、事務所に一度も呼ばれない、住所の記載がない相手の場合、それらは全てできません。安くはないお金を払っているのに、危険だと感じませんか?

     

    そういった探偵事務所でも、きちんと調査を行ってくれるところはありますが、詐欺まがいのことをしたり、窮地に追いやられた時には逃げてしまうような探偵も多くいます。

     

    探偵事務所はごまんとあるので、わざわざリスクのある探偵事務所にかけなくてもいいですよね?

     

    特に初めて依頼をする場合は、安全策を取っていった方が後悔のない依頼をすることができます。

     

    他にもたくさんの基準はありますが、とりあえず届出の確認、事務所の確認、料金の確認の3つを最低限行って、さらに依頼人であるあなた自身が冷静さを保つことができれば、あなたが求めている情報をきちんと提供してくれる探偵と巡り合えるはずですよ。

     

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