2019-08-27

    何か困っていることや、足りないものがある時、今の人であれば、まずはネットで検索をして、そのサービスや商品のことを調べます。

     

    ですが、サービス内容や商品情報というのは、それを売っている側の人間が好きに書いていることなので、本当の事よりも少しいいように書いてみたり、悪いところを隠してみたりという可能性はあります。

     

    そこで、一般の人が多少は気にしているのが、「お客様の声」です。

     

    その商品を購入した人が実際に使ってみた感想であったり、サービスを受けてどう感じたのかなどを自由に書いたりするものです。

     

    探偵事務所や興信所のHPでも見かけることがあります。

     

    数年前ぐらいであれば、HPに書かれている「お客様の声」を信じていた人もいますが、現在では信じる人も少なくなってきました。

     

    それは、どの「お客様の声」からも、嘘くささが見え隠れするからです。

     

    実際に「お客様の声」を自作自演しているHPは、探偵事務所や興信所だけではなく、多くの業種で見られます。

     

    ですが中には、本当にサービスや商品を購入したお客様自身が書いた「生の声」を載せているHPもあります。すべてがすべて嘘ではない、というのが難しいところです。

     

    では、どうやって本物のお客様の声と自作自演のお客様の声を見分ければいいと思いますか?

     

    他の業種のHPにも言えることなのですが、同じ業界の人間であれば、そこに書かれているお客様の声が嘘だということは、案外簡単にわかります。

     

    ただ、サービスを受けようとしていたり、商品を購入しようとしている人が、同じ業界の人間という可能性はほとんどありません。

     

    そんな人が嘘か本物かを見分けるには、3つのポイントがあります。

     

    ■どのお客様の声を見てもすべてが長文

     

    すべてのお客様の声が長文だと、まず怪しいと思ってください。

     

    パッと見、真剣にお客様の声を書いているだけに見えたり、こんなに長文なんだから自作自演で書くのは大変だろうし、本当の感想なんだろうと見えたりしますが、普通はあり得ません。

     

    もし、そこの会社がお客様に対して、感想文を400文字~600文字で書いてくださいと、注文しているなら話は別ですが、そうでないことがほとんどです。

     

    お客様の声を書く人が一般の方だった場合、すべての人が長い文章をズラズラと書くでしょうか?

     

    いつもブログを書いていて文章になれている人であれば、自分の思いを伝えようとして長文になる可能性はあります。ですが、全員が全員、そういう人ばかりではありませんよね。

     

    中には文章を書くのが苦手で、「ここに調査を依頼してよかったです」という一言で終わる人もいれば、二言で終わる人だっています。

     

    お客様は必ずしも、文才のある人ばかりではないということです。そのため、お客様の声の文字のボリュームがバラバラになってしまうのが当たり前。

     

    そう思ってみてみると、文字が長い「お客様の声」ばかりが乗っているHPが怪しく見えてきませんか?

     

    また、長くはなくても、どの感想も同じ長さというのも、何だが怪しく見えてきますよね。

     

    ■文章がどれも似ている

     

    文章というものには、特徴が出るものです。書いている本人は、他の人が書いている文章と自分が書く文章に違いはないと思っている人がほとんどですが、話の作り方や言い回し、文章の構成などに違いがあります。

     

    また、男性が書く文章と女性が書く文章にも違いがあります。同じことを説明していても、どの言葉を使うのかのチョイスが微妙に違うもの。そのため、男性が書く文章は男性にとってわかりやすい文章になり、女性が書く文章は女性にとってわかりやすい文章になるのが一般的です。

     

    さらに年代によっても、文章の特徴が変わってきます。

     

    それなのに、46歳主婦の感想と57歳男性会社員の文章が似ていたら不自然ですよね。おそらく46歳主婦の書く感想は主観的要素が多く、漢字もほどほどにしか使っていないものになっているでしょう。57歳男性会社員であれば、感想に主観的要素は少なく、調査そのものがどうだったのかということに焦点を当てた内容になり、難しい言い回しを多用しているかもしれません。

     

    文章は、その人の性別とどういった環境で生活をしてきたのかということと性格によってばらつきが出るので、全く同じようなタイプの「お客様の声」があれば、会社が自作自演しているか、会社が大幅な校正をしているかのどちらかでしょう。

     

    ■探偵事務所や興信所をベタ褒めしている

     

    どの「お客様の声」を見ても、一点の曇りもなくベタ褒めしているものばかり載せているHPもあります。

     

    確かに、お客さんの中には、本当にその会社に対して「恩人」のように感じている人もいるでしょう。ですが、すべてのお客さんが同じ感覚になることは、あり得ません。

     

    例え会社側に何の落ち度がなかったとしても、クレームを入れたり、「ここだけは改善してほしい」という提案をしたりする人はいるものです。

     

    人によって感じ方が違うので仕方ありません。悪い事、良い事ではくくれず、そう感じたというだけのことだからです。

     

    それなのに、すべてベタ褒めの「お客様の声」しか載せていないのであれば、会社側の自作自演である可能性が高いです。

     

    ただ、本当にお客様自身が書いたものであっても、その会社にとって都合のいい部分だけを抽出していたり、悪い事しか書かれていないものは一切載せなかったりというようなことは往々にあるといえます。

     

    ですがそれでも、そう感じているお客さんがいたということは確かなので、嘘ではありません。

     

    探偵事務所や興信所を探すときに、「お客様の声」を参考にするのであれば、今回お伝えした3つのポイントと見比べてみてください。そうすれば、本当に「お客様の声」を載せているHPがどれなのかはわかるでしょう。

     

    どんな相談であっても、調査料金は決して安いものではありません。だからこそ、色んな角度から探偵事務所や興信所を見てみて、少しでも信頼できる場所を見つけることが大事です。

     

    「お客様の声」も、その1つです。

     

    「お客様の声」だけで、選ぶのは危険ですが、判断材料の1つとして「お客様の声」を使うのは決して悪くありません。「お客様の声」から、その探偵事務所や興信所の探偵の性格を見極めることもできるのですから。

     

    ぜひ有効活用してみてくださいね。

     

    東京都調査業協会

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